第VI章 Moon Dancer 機材 Manaic


ライヴ前の機材エピソードと、ライヴ後の余韻エピソードを読んだけれど、
やっぱり機材の説明が無いっていうのは取材記事として
チト手抜きぢゃないのか。
という筋金入りのMOON DANCER MANIAC な方々の
貪欲なる御要望にお応えすべく、
つい先日発掘されたト・テ・ツ・モ・ナ・イ・お宝資料を
御披露致しましょう。

ちなみに。2013年に再集結したMOON DANCER のメンバーが
最初に話し合ったのは、 当時使っていた膨大な量の機材に関する
記憶を呼び起こし、 いかに現代に再現するかという事でした。

この、「記憶を呼び起こす」っていう作業が。。。
1/3世紀も経つと。。。(笑)


で。ここに当時のライヴのパンフレットがあります。


表紙



裏表紙



各曲の解説



機材の解説



パンフレットには御覧の通り、当時の使用機材と、
ぬわんと、 その重量まで記載されています。





いかに、MOON DANCERというバンドの機材量が
当時の日本の音楽業界でケタ外れていたか、
そしてそれがバンドの大きな特長であると認識されていた事を物語る
このパンフレットもトテツモナイ“お宝”のひとつです。


それこそ、発掘時には「こ、こ、こ、これは凄い!」って、大興奮!



したのですが、、、


ぬわんと。

リハーサルに集まったメンバーが「こんなモノが実家に埋まってたよ!」
と、 このパンフレットを持ち寄り、(笑)

「あれ、なーんだ、みんなも持ってたんだ!」

って大笑いした時点で、お宝評価が2ポイントDOWNとなってしまったのは
言うまでもありません。(笑)


でも。よーく見たら、何冊か集まったパンフレットの中で、唯一、
厚見さんの保管していたパンフレットだけが、
「ここの機材の表記が間違ってる!」って、ボールペンで上から

ギュギュって。(笑)

書き直してあって、


「いやぁ、我ながら恥ずかしい、子供が怪獣図鑑に間違い見つけて
自分で怪獣の名前を書き直すみたいな事しちゃってさ。
たぶん間違ってるのが許せなかったんだろうな。
今となればせっかくのお宝にイタズラ書きしてあって、
価値がなくなっちゃったよ。どうにか消せないかなぁ。。。」


と、若気の至りとばかりに反省しきりだったのですが。。。


言うまでもなくっ!


20ポイントUP!です。


正しい機材表記が成されている本人直筆の書き込み。

しかも本人恥ずかしくて抹消したい過去込み。(≧▽≦)





しかも、2000PEって書きそうになって、自ら訂正している!
O(≧▽≦)O

がっ。この直筆修正パンフでさえも!
この後に発掘された更に凄い“お宝”出現で、
裸足で逃げ出すことになったのです!

ぬわんと!今から35年前に、

メンバー直筆で書いた機材リスト&セッティング解説図

が存在し、 それが発掘されたとの報が届いたのです!


パンフレットや雑誌というような出版物ではない、
まさに世界にひとつしかないONE OF THE KIND。


所有者様から提供頂き、ここに特別公開させて頂きます。



それではどうぞ、御覧ください!










これ、凄すぎでしょ!


これは当時からのファンの方が所有していた色紙 (?) で、
メンバーみんなでこれを書いてくれて、
それを今日まで大切に保管していたという、
もはやメンバーも覚えていないエピソード付き、
発掘時にはメンバーも衝撃を受け大騒ぎになったという最強の“お宝”です。



よく見ると、ベースアンプの型番に当時の自宅の電話番号を書いていたり、
前述の厚見さんが抹消したい恥ずかしい過去など、
もはや誇らしくさえ思えてしまう
衝撃度満載のラクガキです!(←あ。いけね。)



で。 こ・れ・を。

今現在、手元に残っている当時の機材と、
最新機材を織り交ぜて再現すると、こうなるワケです。





もいちどイラスト。







うーん、完璧!



以上、時空を超えての機材レポートでした!


Written by Eiji Farner






and more


これを読んでくださっている全ての方々が、
ああ、その時代の音源が残っていれば。。。聴いてみたい!!!!

と、思っているハズです。

そ・れ・が、ぬわんと!
あったのです!

2014年11月。
それらの未発表音源と、このレポートに記した2014年再結成ライヴ映像を
収録した、ムーンダンサーとタキオンの新譜
「TRILOGY」 が発売となりました。



(BOXセット/豪華ブックレット付き)

今回「TRILOGY」に収録された未発表音源が録音された
1979年〜1981年当時、こんなにも緻密に構築された
美しいソングライティングと 超絶な演奏技術を備え、
尚且つ全員が演奏しながら歌えて(←ここ重要!)、

こんなにも凄い音源を残していたなんて、
当時全く知る由もありませんでした!

これらの音源が当時発表されていたら、
日本の音楽史は確実に変わっていた!(断言っ)


ほんっっっとうに、凄い!

ほんっっっとうに素晴らしい!!!!



音楽ファンでありながらBeatlesを聴かずして終える人生は、
音楽の楽しみの半分を棒に振ったに等しい。
と、言った人が居ますが、この「TRILOGY」を聴かずに終えた人生もまた
同じことが言えるとボクは思っています。


30余年の時空を超えても、
色あせない “幻の声” がここに。






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