BONZO MANIAC

LUDWIG Stainless Steel Drums set

サテ。
発足後わずか一年間であれよあれよと増殖し続け、まるでドラム専門店のごとく

「何でもありますボンゾマニアック」

と思われガチですが、さすがに入手できないものだってあります。

それがこのステンレス製のドラムセットです。

って、あるじゃん。(笑)

これはボンゾ先生があまりにも太く短いその生涯の最期に御愛用された幻のラディック・ステンレススチール製ドラムセットです。
1976年に発売されるも、わずかな生産台数のみで即、発売中止となり、たぶんステンレスって重くて固いから「やっぱやめよう」ってなったのではなかろうか。と。
そんなステンレスセットを世界一の影響力を誇るボンゾ先生が使ってしまって、しかもそのまま他界されてしまったものだから、事態は深刻です。

ファンは欲しいし、メーカーは作りたくないし。(たぶん)

で。ボンゾ先生が崩御されてから25年間もカタクナに嫌がったラディック社が、ついに折れて

「しゃあねえ、100台だけだぞ」

と、(言ったかどうか知らないんだけど)たった1回だけ、作ったんだそう。
それでもウワサでは日本には4〜5台。有るとか無いとかで、その内の一台は、もう壊れてしまったとか、某有名なZEPトリビューターが所有していて、まず手放さないだろう。とか、つまりステンレスセットこそが、その生産台数の余りの少なさによる稀少価値で、最も入手困難なレア中のレアアイテムなワケです。
Reissue発表当時の業界記事

なので。ここは冷静な判断を誇る当ボンゾマニアック。「これだけは無理」と、シルバーのドラムセット(もちろんサイズは巨大な26インチながらも、材質はウッド)を揃えたことで、いちおうのカラーバリエーションは揃ったし、ま。いっか。。。

って。。。。
思うワケなかった!

もう、ひたすらアッチに居る守護神、ボンゾ先生に拝み続けること一週間。(←先週、次のライヴが決まったもので、にわかに欲しくなった。ので、一週間)
そしたらナント。出てきたのです!

ヤフオクで。(爆)

恐るべしアッチ在住の守護神力。ヤフオクですかっ。
この手のスーパーレアアイテムは、たいてい海外ルートで、ほんとうに何年もかけて探し出すモンなのですが、あまりにもコンビニエントすぎます。(爆)

これ、作り話しぢゃないんです。
すでに皆さん御存知の通り、一通りのボンゾ仕様ドラムセットが揃ってますし、シルバーもありますので、ホンの数週間前までは考えてもなかったのです。
トイウカ、無いに決まってるし、実際この数年間、ステンレスセットの販売情報は皆無だったのです。
それが、何だか急にステンレス、ステンレスって“想い”が湧き上がってきて、で、パソコン開けたらドン。だったのです。

かくして。前オーナーさんが大切にされてきた最高のコンディションを誇る、本物のステンレスセットが、このよーに居間の真ん中にどっどーん。と。

これじゃテレビが見えない?
世にも珍しいステンレスセットを見てればいいんですっ。

さあ、じっくりご覧ください。
何が凄いって、ステンレスなんで、内側もシルバーなんです。

内側を覗いたことのない方には、この写真の凄さが伝わらないので、
フツーのドラムの内側の写真と比較してみてください。
フツーは内側は木製なので、こうです。

ねっ。ねっ。もっと内側まで見てもらおうと寄ったら。。。

なんか、台所用品っぽいな。。。(笑)
しかもやたら重い。。。。う〜ん。イマイチこの凄さが伝わってないのかな。。。

外見的には、いつものバナナ型のタムスタンドが、普通のタムスタンドになっています。
バナナスタンドのゆえに揺れるタム、そしてその造形の美しさにはハードロックの美学が存在します。

それが、しっかりしているフツーのスタンドになってしまい。。。これはこれでカッコイイぞ。と。
(しかも見た目は近代的にみえますが、結局バナナスタンドと同じ9.5mmのLロッドでタムを装着するので、結果としてタムは演奏中にグラングラン揺れるという、実はスグレ者)

おおっ、この画像をよく見るとスタンドの根元に巨大な銅鑼が“収納”されています。

なんてカッコイイ情景なんだっ!

やっと手に入れたステンレスセット。

スミからスミまでカッコイイのであーる。
わっはっは。
(あ。取材してるうちに自分のものみたいな気がしてきて書いてますが、Daisukeさんのでした。)

ここまで、一言もサイズについて触れてませんが、見ての通り。巨大な26インチです。説明いらず。だってココは、聖なる館、ボンゾマニアックですから。

で。あまりにも有頂天になってしまい、こんな写真も記念にパチリ。


生きてて良かった。。。これ、見れて。

ホントは館の屋上に持ち出して、この塔の上に登って天を仰ぐ(感謝を捧げる)ポーズの画も欲しかったんですが。それだけはなぜか取材拒否され、次回に持ち越されました。うーん。残念っ。

サテ、気になるステンレスセットのサウンドは。。。ボンゾマニアによる、ボンゾマニアの為のツェッペリン・トリビュートバンド“江戸ゼップ”のステージで、生音を披露しますので、機会があれば是非、聴きにいらしてください。(うまいな〜)

今回はステンレスセットの取材ということで、久しぶりに訪れた“聖なる館”だったのですが、あれれ?玄関に銅鑼がなくなってる。

中からはツェッペリンの曲が、聞こえてくるものの、呼べど待てど返事がない。。。
「ごめんくださ〜い。。。あがりますよ。。。」
と、不法侵入のごとく、恐る恐る歩を進めながら、
「これじゃまるで、あの映画の中のシーンみたいだな。
庭で一服キメながらハーディーガーディーでも回してたら逃げよう。」

とか思いながら、ドアをバッって開けたら!!!!!!寝てました。Daisukeさん。(爆)
※注)一服=くれぐれも念のため申しますが、某歌手逮捕で巷間カマビスシイ
「あぶり吸引」等ではありません。念のため。

で、玄関に銅鑼がないと、どんだけ不便か改めて認識してるボク(笑)の目に写った光景はこれです。


ソフトケースです。(爆)

カバーではありません。トッテが付いていますので、これは明らかに持ち運び用のソフトケースです。
中身が銅鑼ぢゃないかもしれないので、念のため脱がせてみましょう。


あう。。。
ここで、もう一度、ボク達はみんなで考えてみなければなりません。
ソフトケースの定義を。

たいていは布製で、持ち運びのためにトッテが付いていて、ハードケースより軽くて、ちょっとした持ち運びに便利。たとえば電車でスタジオに向かう時など、手軽にハンドキャリーで。。。って、オイ。
銅鑼ってさ、直径1メートル以上あって、重さも30kg以上あって。どうやってもハンドキャリーできんだろーが。
なのに、なんでトッテが付いてるんだ。
どんだけの身長と腕力を前提にこのトッテ付けたんだ?
でも、コレを製品化したっ人が居る。ていうのが、なんかオカシイからアリです。
考えたこともなかったけど、サーフボードだって電車に乗れるんだから、銅鑼だってケースに入ってさえいれば電車に乗れるハズ。とその人はは考えたにチガイナイ。
つーか。電車の中で、このトッテに肩を通してコワキに銅鑼を抱えてる写真が欲しいな。ボンゾマニアック取材班としては。(笑)

銅鑼のソフトケースとステンレスセットのインパクトが強烈すぎたので、他にもゴロゴロと出てくるビックリアイテムの影が薄まりそうですが、こんな新兵器もありました。

どうみてもいちばん左が。

明らかにオカシイ。

これ、20インチです。

20インチといえば、フツーは、バスドラです。

普通はこういう感じで正面を向けて寝かせておきます。

が。このバスドラはなぜか天井を向いています。

ロカビリーで使う立て置きのバスドラにしては、下から蹴り上げるキックペダルが付いていません。
「これこそが、ボンゾ先生が時々使っていた20インチのフロアタム。」 だ、そうです。が、何を言っているのか日本語が通じません。(笑)

試しに楽器屋で、「20インチのフロアタムのヘッドをください。」って言ったら、もちろん在庫は無いし、あげく店員さんに「そんなの無いです。」とまでキッパリ断られたというエピソード(実話)からも、専門店の店員さんにも日本語が通じなかったという。(笑)
※注)ヘッドのメーカーカタログには“いちおう”載っています。
待てど暮らせど届かないくらい遠くからの取り寄せになりますが。(実話)

ま。日本語が通じないのも仕方ないくらいに、このサイズが普通ではない。という事でしょう。
だって、もしツーバスにこのフロア置いたら、出てくるサウンドはトリプルバスです。
そおいえば。ウワサでは、デビュー前にツーバスで行こうとしたらジミーペイジに却下されたらしい。などという説もあるので、「ムフ。これなら気づくまい。」と、こっそり“実質ツーバス”にしたのかな。とか。
で、見つかると怒られて撤去。とか。(笑)
コレ、20インチのバスドラとして見れば、超・深胴なワケで、これだったら、まだツーバス許可したほうがよかったんぢゃないか。ってくらいウルサイという。(笑)

とにかく、なんでもかんでも特大サイズのボンゾマニアック。
「フツーのサイズの物はないんですか?」と、思わず質問したら、

「あるよ。奥の和室に。フツーのサイズのスネアが。」

って言うんで、少しは良心的な写真も載せなければ、こりゃDaisukeさんのコケンにかかわるな。と、奥の和室なる部屋のドアをあけたらば。。。
こうなっていました。(滝涙)

部屋の中に人が立っているスペースすら無い。
これら全てが、スネアのケースです。
「ケースだけ。で、あってくれ。」

と祈りつつ、ひとつずつ蓋を開けると、次々とトンでもない高級スネアが登場する。という。
みなさんっ、スネアで酔ったこと。ありますか? ボクはあります。(笑)
見えてるだけで50個以上あって、奥の方とかにもドッサリあるから、もうね。

どこが「フツー」なんだよ!と。

ま。考えてみたら、ここは和室とはいえ、聖なる館・ボンゾマニアック。

いつの日か、これらのスネアケースを全部開けて、ズラリと並べた写真を掲載する日が来ることを祈りつつ、新鮮な空気を吸いに外に出たら、アレ?車が新しくなってる。

「ドラムが積めるようにワゴンにした。」んだそーです。いやはや。
で、後部ハッチを空けると、あたりまえのように、このよーに。

 

ZEPサウンドにとって、バスドラは巨大な26インチでなければならない。というコダワリぶりには、このサイトを読んだ誰もが感心しますが、

車の荷物スペースの、床から天井の高さが、ぴったり26インチ。って。(爆)
ようするに26インチ・マニアックなのね。(笑)

最期の最期はステンレスセットが欲しい!って、ずっと申されてましたが、こうして遂に揃ったので、これにて完結!って気が全然しませんね。この暴走飛行船は!
次は。。。アレか!(爆)

こうして見ると、タムもでけーなぁ。。。


あ。おまけ画像です。

ボンゾ先生といえばPaiste2002シリーズのシンバルを御愛用されていることで有名です。当ボンゾマニアックではドラムセットにばかりスポットライトを当てている印象をもたれガチですが、それは違います。あまりにもドラムセットがデカくて、スポットライトがシンバルまで届かないだけです。(笑)
シンバルは、もちろんあります。

ウンザリするほど。。。

考えてみたらスネアが60台も有って、38インチの銅鑼も有って、シンバルが無いワケないんですね。
つまり、皆さんが見ているこのボンゾマニアックは、Daisukeさんの病状の一部分だけを見て心配なさっているワケで、まだまだ氷山の一角。という事なのです。
だいたいにして取材班(鉄道マニア)が乗り物酔いしちゃうんですね。飛行船乗り慣れてなくて。(笑)
で、シンバルという壮大なるテーマの氷壁を前に立ちすくみ、見て見ぬフリをしてきたワケです。
そんな小心者(面倒クサガリ)な筆者をしても、おおっ!これは載せねばっ!と、反応してしまったくらいですから、さっきのおまけ画像は、ふーんシンバル2枚ね。的なモンぢゃないのです。

先ず右のシンバルは現在では入手困難な2002シリーズの有名な赤いロゴタイプです。
ピッカピカですが20年くらい前のヴィンテージです。
そ・し・て、左の、これまやピッカピカのシンバルはボンゾ先生が御愛用された70年代の“本物”のヴィンテージのデットストックです。
これらは一般的にロゴが違うだけと認識されていますが、実はこんなにも仕上げの丁寧さが違うのです。

ね。わかりますでしょ?木の年輪みたいな模様の違い。

たぶん、旋盤(回転切削機)が、自動化されたのではないかな?自動化したほうが削りムラが無くなるような気がしますが、そうぢゃないんですね。こういう大きな金属を回しながら削るワケですから、車のブレーキと一緒で、刃物が回転するシンバルを削るときに負担がかかってモーターを止めようとするんですね。で、回転がストール(瞬間的に回転数が落ちる)ので、その部分だけ削り目が粗くなって、回転が復帰するとまたきれいに削れる。という。そういう現象を旋盤工場で見たことがあります。その時に「実は職人さんが、ストールさせないように微調整しながら“手”で丁寧に作業したほうが、均一で綺麗な仕上がりになる」と教わりました。人間のセンシティヴな能力って凄いなぁ〜と関心しましたのを、このシンバル見てたら思い出しました。ちなみにその工場はシンバル屋さんじゃなかったけど。
で。この仕上がりの違いを見て、はは〜ん。パイステ、やりやがったな。と。
だからロゴをデッカクして、世間の目を削りムラから逸らそうとしたんだな。と。ボクは見抜いてしまったワケ。

トコロデ。いちばん、視線を集める色の組み合わせって御存知ですか?黄色地に赤文字。だそうです。スーパーマーケットの特売の値札のあの色こそが、人間の視線が集まる色なのだそうです。黄色よりも金色。金色に赤ロゴって、スーパーの店長もうらやむ組み合わせですよ。
しかも特売の赤文字はデカイほどに良いのです。まるでパイステシンバルがごとし。ですよ。
これだけ、仕上がりの丁寧さが違ってしまっては、パイステ愛好家も、もちろんボンゾ先生も納得しなかったハズ!と思いきやっ。

叩いてみたら、おんなじ音。(ガクッ)

そりゃそーか。材質は同じだし、見た目はサテオキ、天下のパイステがサウンドをスポイルしたりしないか。
つまりスーパーの特売品も時間制限があったりするダケで、食べてしまえば同じ味。という事なのでしょう。店長さんには黄色で十分。と言いたい。
あれ?なんか話題が変なトコに入り込んだな。。。

よしっ。気を取り直してもう一枚、おもしろ画像です。

左から、
・Ludwig 60年代キーストーンバッジの20インチ。
・HAYMAN 22インチ。
・Camco 24インチ。
・Ludwig 70年代 オリーブバッジの26インチ。
20、22、24、26インチと、だんだん膨張しています。
大きさの違いからサウンドの違いをイメージしてください。

これら全て、貴重&最高のコンディションのヴィンテージです。

よく見ると、タムホルダーが全部Ludwig製のバナナだったりします。

別に特売赤札で、バナナをたくさん買ったワケではありません。

バナナが好きなんデス。

ああ。また話がスーパーネタに逸れそうだな。。。。

ここら辺までにしておきましょう。

つ・づ・く

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