Vintage Ludwig Maniac

Written by Eiji Farner

世の中、いろんなマニアの方が居ます。
ギターマニア、アンプマニア、ヴィンテージ・キーボードマニア、
フェイバリットミュージシャンナリキリマニア(笑)、etc,etc,
そしてコレは、2016年12月、忘年会とライヴの打上げを兼ねて某所で行われた
ハードロック・ドラムマニアの集会レポートです。

ヒト呼んで、ヴィンテージ・ラディック・サミット。

先ずは、この光景を御覧ください。




オタクだらけのこの日本に於いて。
「ほう。このくらいの数なら、オレも持ってるよ。」
と思った方も居らっしゃるでしょう。
が、しかし。

よぉーく、御覧ください。

これらのドラムセットは総て。

レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、
グランド・ファンク・レイルロードのサウンドを
現代に蘇らせる為に、ど・が過ぎるまでのトリビュートバンド活動に、
人生を賭した強者達によって容赦なく叩きまくられ続けている、
バリバリ現役のドラムセットなのです。

当サイトで叫び続けてきた、アノ時代の音楽の持つ
「神通力を持つサウンド」を
今の時代に再現し、今の時代に伝え続けるために。


気の遠くなるような時間と、多くを犠牲にした出費(笑)を惜しまず、
圧倒的な質と量を誇る研究と検証を重ねることで、

本やネットには書いていない、本物の
あのサウンドを再現する為のドラムセット達です。



ヴィンテージ楽器の“ほんとうの価値”を、書物やネットで読んだ知識ではなく、
自分の耳と目で体感しないと気が済まない、
ヤッカイなヤマイにムシバまれたボクに、
この素敵な体験を提供してくださったのは、この3人の、
MOBY DICKERS!


クッキー栗川さん、ディック北畠さん、そしてボンゾ西川くん。

彼らは世界最強のツェッペリントリビューター、
ジミー桜井氏のライヴ活動を支え、
現代にジョン・ボーナムを蘇らせる天命を背負った、
世界最高のボンゾ・オタク軍団!

そんな強烈な彼らと、この暴走機関車のRAILROADの上で出会ったことで、
ボクの永年の夢だったイベントが開催できました。
それがこれ。



2016年11月27日 高円寺ShowBoatで開催された、
ど・が過ぎるメイニアックス祭、

そのレポートは、コチラを御覧頂くとして、

最高に盛り上がったこのトリビュートイベント。
GRAND FUNK vs LED ZEPPELIN

その「打ち上げ」が、本番以上に濃いモノになることは、
察しのトーリです!

では、その「打ち上げ」に、集まったドラムセットを見て頂きましょう!





先ずは、このライヴで容赦なく叩きまくられた、
ジョンボーナム・サイズの
“BLACK BEAUTY”
'26−'14−'16−'18

Owner :Cookie Kurikawa





日本公演を含む70年代初期のライヴに於いて、
強烈なジョンボーナムのイメージと言える、
世界中のツェッペリンマニア羨望の、
オリジナルカバーリング(もちろん同じ年代)の逸品、
“GREEN SPARKLE”
'26−'14−'16−'18

Owner :Dick Kitahata





ハードロック・キーボーディストでありながら、
人類史上最高のライヴ名盤、Made in Japan に於ける
イアンペイスのサウンドを追求する為に入手し、
徹底的にメンテナンスされた、
“SILVER SPARKLE”
'24−'13−'16−'18

Owner :Rei Atsumi





グランド・ファンクが世界に示し、後に絶滅していまった唯一無二の
オリジナルスタイルのバンドサウンドを現代に蘇らせる為の、
“RED SPARKLE”
'20−'12−'16−'16

Owner :Eiji Farner





そして、この日のスペシャルゲスト参加、
自身のデビューバンドMOON DANCER のサウンドを再現する為に、
発掘された幻のドラム、
“NORTH”
'22−'6−'8−'10−'12−'14

Owner :Rei Atsumi


もう一度、言います。
これらは総て。。。

ライヴの「打ち上げ」に集まったのです。(笑)



御覧のトーリ、どれもがあまりにも美しい外観なのですが、
リカバリングしたものはひとつもなく、全てオリジナル・カラーです。

これら全てが60年代〜70年代に作られた
貴重なヴィンテージドラムでありながら、
信じがたい最高のコンディションを保ち続けているという。 

しかしこれらは秘蔵のコレクションではありません。

70年代ハードロックの再現という過酷なライヴで酷使され続けることにより、
より鳴るように鍛えられ続けているからこそ、
最高のサウンドを奏で続けることが出来るのです。


そ・し・て、
これだけ集まれば、おのずと始まる、

ジョン・ボーナム vs ジョン・ボーナム (≧▽≦)


地獄絵図という言葉がありますが、
この光景は天国絵図とでも申しましょうか。




Tシャツのチョイスを間違えてしまい、天を仰ぐクッキーさん。(笑)


恐らく世界中で、ここだけでしか見れない絶景!


で、またまたボンゾ合戦!


で、20インチと26インチでのボンゾ合戦。


どれもイイ!

盛り上がってきたので、
じゃーん。

60年代製のLudwigと共に持ち込んだ
VELENO アルミギター
しかもMark Farnerサイン入り!
いまや200万円もする超レアギター!

な・ん・だ・け・ど、、、ぬわんと!

ツェッペリン・オタクだらけで、ほとんど誰も反応なし!(笑)

ならばこれを見よ!
じゃ〜ん。

ドンブリュワー使用済みスティック、
マークファーナー使用済み、ティンバレス用スティック、
Grand Funk Railroad ロゴ入りスティック、
カーマインアピスのサイン入りスティック、and more!

そ・し・て!
MARK、DON & MEL 全員のサイン入りヘッド!(≧▽≦)


がっ。。。背景を御覧くださいっ!
このトーリ。(T_T)
ほんとうに、誰も興味を示してくれません!
オリジナルメンバー3人のサインが揃っている、
奇蹟のお宝なのに!

主催、グランドファンク・マニアックなのに!(笑)

彼らの視線の先には。。。


またしてもボンゾ合戦!


はいはいはい、全員、注目〜。
と、それぞれのドラムセット解説するフリして、
話を逸らしグランドファンクを熱く語るボク。
 
あ。厚見さんだけカーマインスティックにチラっと反応。。。


今日の参加メンバーはドラム以外に興味を示さないのか?

と、萎縮しつつも持ち込んだケースをそーっと開けた
ジョンジー大塚さんの、
“Fender Original P-Bass & TE-bass”

Owner :Jonesy Otsuka

がっ。
これには反応する、ツェッペリン星人達!(笑)

 

もう一度、言います。
ライヴの「打ち上げ」に集まったのです。(笑)

 


それぞれ一台ずつの歴史的価値、職人による造りの素晴らしさ、
サウンドの素晴らしさを語ってしまうと、本一冊くらいになってしまうので、
ここでは泣く泣くカットです。

しかし、この日体験したサウンドと得た知識の中で再認識することになった、
全ての楽器マニア、ツェッペリンマニア、
あの時代ハードロックの好きな方々に、
自信を持って伝えたい事実は、

ドラムのこそがビートの色だということ!

ドラムのこそが、
バンドの色だということ!






本物のサウンドを放つ楽器が持つ神通力が導いてくれる、
たくさんのシーンに、 この日もまた魅せられっぱなしでした。

 
この形状ね、つい頭を突っ込んでみたくなるんです。(笑)


この日、生まれて初めて叩いたドラムが、
世界中のジョンボーナム・マニア羨望の“本物”だったり。

 
みんなでセッションしたり。



そして、これだけの楽器が一同に会するシーンを目の当たりにして、
あらためて。

この中に宝くじ当選者やメーカーから提供してもらえた人は居ないワケで、
圧倒的な出費に伴う生活への負担とか、
これを家庭内に持ち込むことによる生活空間の犠牲とか、
(毎日毎日、いちいち楽器をどけないと、
着替えるにもタンスの引き出しが開かなかったりね)
実はフツーであれば諦めるしかないという考えに至るいくつもの理由を
この人達は、“ トリビュート愛 ” という想いで越えてきたワケです。

そこには家族の理解とか、友達の応援とか。




上には上の、フツーじゃない、
オタクな方々が居るんだなぁ。と。(≧▽≦)


そんな素敵なみんなに、
本物のサウンドをブッ放つ、グランドファンクを追い求めてきたおかげで、

出逢えてよかった!

またまたグランドファンクに大感謝です!


この日もまたまた、すっごい嬉しくて楽しい打ち上げになりました。

ほんとうにありがとうございました!

お酒を飲んでワイワイやるのもいいんだけど、
ヴィンテージ Ludwig を叩きまくってワイワイやるほーが、

おもしろい!


Written by Eiji Farner



本人は必死にジョンボーナムになりきってるつもりの筆者。(笑)





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