Electric Guiro “エレキ・ギロ”
written by Eiji Farner
ギロです。
内側をくりぬいたヒョウタンの外側に刻み溝を入れて、その溝を棒でこすってギィーチャチャ、ギィーチャチャ、って演奏するラテン音楽とか打楽器。
という説明よりも、漫才コンビ「暁伸 ミスハワイ」のご主人の伸師匠が「これは素敵なチョイといかす〜♪」とギタ−片手に歌うと、奥さんのハワイ師匠がギロを持って、「ア〜イ〜ヤ、ア〜イ〜ヤ、」って合いの手を入れながらこするアレ。という説明の方が多くの方には分かり易いでしょう。
そして言わずもがな、グランドファンクの名盤サバイバル収録の「Gimme Shelter」で炸裂するギロ・サウンドもまた余りにも有名です。
GFRトリビュートバンド「グリコアンどファンク」では、Gimme Shelterを演奏する際に、このギロサウンドを再現すべく、エリチャン師匠がギィーチャチャ、ギィーチャチャ、ってこするのです。
これがエリチャン師匠愛用のウッドギロ。
ト・コ・ロ・ガ。
すぐ隣で200WのWESTベースアンプを凄まじいサウンドで弾きまくる大槻セイシロー師匠の音にかき消されてしまい、静かなイントロ部分が終わると同時に全く聞こえなくなってしまうのです。
容赦なく切り込むミスハワイ師匠を知る者にとっては、ハワイ師匠の足元にも及ばぬこの状況に悶々とした日々が続いたのは言うまでもありません。
でもって、ある日。
あらためてCDを聴いてみたら、ギロのサウンドが木製っぽくない事に気づき、こりゃいかん、メタルギロを購入せねばっ!と思い立った矢先、たまたま覗いたブッ○オフの中古楽器売り場でホコリまみれで転がってたPearl製メタルギロを見つけ購入。
うん、やっぱりGimme Shelterはメタルギロの音だ。
でもなー、
せっかくメタルギロにしたのに、
ライヴではまた聞こえなくなっちゃうんだよなぁ。。。
と、メタルギロを眺めていたら、思いつきました!
そおだ、エレキにしよう。
で、クローゼットの奥からアコギ用のコンタクトPick-Upを引っ張り出し。 それがこれ。
70年代のオリジナル・バーカスベリーPick-Upです。
ジミーペイジがMartin D-28に貼り付けているので有名なアレです。
で、シールドがつなげられるようにOUTPUTジャックを取り付けようか
とも思ったのですが、それじゃシールドが外れているときに
エレキっぽくない。(笑)
んで、カールコードを直付けにました。
やっぱエレキはカールコードじゃなきゃーね。
ギロにPick-UPを取り付けるくらい誰でも思いつきそうだけど、
ギロからカールコードがブラ下がっているっていう、
このカッチョ良さは世界初じゃなかろうか。と。(≧▽≦)
で、なんならば。200WのWESTベースアンプに対抗して、
500WのWESTでギロを鳴らしてもいいんだぞ。と。(≧▽≦)
もはや、ギターやベースの音量をどれほど上げようとも、怒涛の勢いでドラムを叩きまくろうとも、エリチャン師匠のかき鳴らすエレキ・ギロのサウンドに全員が切り裂かれ、ひれ伏すしかないのです。
ライヴ終演後によく交わされる 「いやあ、今日のライヴ、ギターの音がデカかったなぁ」みたいな会話は、「今日のギロ、爆音だったなぁ」となってしまうワケです。
ライヴ演奏の歴史を変えてしまうかもしれない、
オリジナル兵器、
エレキ・ギロ。
“ELEGUIRO”
Written by Eiji Farner
2015.5.27
|