Fender VIBRO CHAMP

 

第一章 迷宮への入り口

Fenderアンプの序章は、この一枚の写真から始まります。

これは1971年7月9日に行われた、シェアスタジアムコンサートの特集本の1ページ、恐らくバックステージと思われる写真です。
お食事中のMARK師匠の傍らにGFRネーム入りツアーケースの上に置かれたヴァイブロチャンプが確認できます。
右ページでは、MELのベースを右のインプット、メッセンジャーを左のインプットにつなぎ、DONは椅子のようなものを凄い勢いで叩きまくっているリハーサル(ウォーミングアップ?)光景の中央に鎮座しているヴァイブロチャンプが拝めます。

リハは一台のヴァイブロチャンプを囲んでやるのがGFRスタイルというワケです。(なので専用ツアーケースまで作ったのでしょう。)

そして、注目してください。

ナゼか。写真の通り、70年代のシルバーフェイス仕様には無い、黒いグリルクロスが張られています。
そしてFenderのロゴも外されています。恐らく当時エンドースしていたWEST社に対しての配慮から、一見して超有名アンプメーカーのモノとわからないように外装を変えたのではなかろうか。と推測されます。

この“配慮”こそ、今後このHP上で続々と打ち立てられる「仮説」を、21世紀の今日まで、ベールに包み隠してきた大きな要因となったのです。
今後登場(検証)するFenderアンプ群には、この「ブラック・グリルクロス+ロゴ無し」が次々と登場します。

そういう意味で、この一枚の写真がFenderアンプ迷宮への“入り口”となったワケです。

で、私のヴァイブロチャンプ。

これは17年位前に私の兄から指の怪我の快気祝にもらったもので、当時はGFRが使っているなどと知る由もなく、ほんとうに偶然にも何故かヴァイブロチャンプだったワケです。

つまり、このHPが立ち上がるずーっと前、私のGFRコレクション収集の最初の一歩となったグリーン・メッセンジャーよりも前から持っていたワケです。で、今ごろになってHPに登場となりました。

これはあまりにも有名な最高に良い音がするアンプです。

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