STAGE PIANO

 

その唯一無二な個性と、他に類を見ない資料不足により、正に“謎”に包まれた「GFRサウンド」の虜となった日から、MARK師匠と同じギターを買い求め、あげくの果てベース、ドラム、アンプと、GFRサウンドのを追い求め続けて今日まで来たのですが、コレだけは自分の中で「ムリ」と決め付け、諦めていたのが、この Fneder Rhodes ピアノでした。

私もまた、多くのGFRファンの皆さんと同じように、黒いLIVE ALBUMを聴きまくりましたので、あのアルバムの11%を占める「アノ音」が大好きです。
でもいつも諦めていました。諦める理由探しは簡単でした。デカイ、重い、高い、それにピアノ弾けないし。と。
ですが、一番最初の最初に、グリーンのメッセンジャーで頂いたMARK FARNER師匠のメッセージ、このサイトを立ち上げた“理由”“動機”となったあのメッセージを私は余りに身近に置きながら忘れかけていました。
そしてやっぱり。私の周りに居てくれる仲間“友達”からそのエネルギーと出会いを与えてもらえました。やっぱりMARK師匠の言う通り!だったワケです。
ここに至る経緯と私のケツを蹴りに“登場”してくださった強烈な暴走機関士さん達のエピソードは、Fender Bassman 〜 KORG 01/W  をご覧ください。

そして遂にっ!
Fender Rhodes ピアノが我が家にやって来ました!
デカイ。そして重い。。。。。んっ?。。。。。って、重すぎる!

先月手に入れたWEST J-500の重さにも参りましたが、これはナント。全く一人では動かすことができません。
テカ、2人で運ぶのがあたりまえ。の、設計になってる!

すでにWEST J-500によって、居住空間を失いつつある私の部屋に引導を渡すデカさと、とにかく動かせない重さ。到着してから2日間、Donichi氏が助けに来てくれるまで、運送屋が置いていった状態のまま玄関が封鎖されたほど。(←実話)

そして、初めて。楽器を買って、自分の家の土台工事図面を引っ張り出して、床下の土台位置、床の強度確認を行いました(爆)。

早速、エネルギーをいっぱい与えてくださったMr. MeanMistreaterことA氏にご報告したところ、『ハモンドは200キロあるんで、これなんかは昔の楽器としては軽い方。』と、なんとも超ド級なアドバイスを頂戴して、更に吹っ飛びまして。。。う〜ん。恐るべし、めくるめくキーボードの世界。まだまだ修行不足です。

「ヘビーな音がでる楽器アンプは重量もHEAVY 級である。」

という氏の強烈なアドバイスを、玄関で立ち往生するカミさんにすぐ言うあたりが私の未熟者なトコです。(なぜか納得してたな。)

さっそくWESTにつないで弾いてみたら、氏のお言葉に大納得!

もう、誰もが、

「みぃーいん、みす、とぅりいたぁぁぁぁぁぁ〜」って

歌いだす。正にあの音です。シンセで一生懸命似せようと努力してたのがナント滑稽だったんだろう。と。
Aマイナーをボゥオン〜って弾いたら、泣きそうでした。
玄関から動かせないので、アンプを持っていて、立てかけてある状態で玄関で寝転んで弾いたので、情けなくて泣きそうだったのかもしれないんですが、立てかけたまま弾いてもあの音が出ます。

がしかし!
鍵盤が重いんですね。ピアノって。

ギター弾くときに左手の小指すらほとんど使わない私(テカ、そーゆーフレーズしか知らない)ですから、まして右手の小指なんてヴォリュームツマミを回すくらいの筋力しかありません。それなのに、なんとピアノの鍵盤の重いこと重いこと。フツーに小指で鍵盤叩くピアニスト諸兄(姉)は、おそらくリンゴとかひねり潰せるにチガイナイ。などと妄想に襲われる程、軟弱なギター弾きには驚愕でした。
何もかも重く。ローズ博士の設計意図が垣間見えます。(えっ、これってフツーの重さなの?つまり、私、初心者って事です。わっはっは。)

ようし、いつかリンゴ潰す!

ちなみにこのRhodes MarkTは73鍵盤のステージという4本足タイプなのですが、MARK師匠の使用されたのは同じMarkTの73鍵盤でもスーツケースというスピーカーキャビネットが土台になっている、丸いツマミが3ツの古いタイプです。
スーツケースには有名なヴァイブラートエフェクトが付いていますが、MeanMistreaterで聴けるサウンドは全く揺れていません。土台となるスピーカーキャビネットに内臓されているアンプも使っていないようで、WESTアンプによりあの強烈なディストーションサウンドを得ているようです。

なので、MeanMistreterに限り、WESTを使うという前提であれば、ステージタイプでも同じ音なのでヨシとしよう。とA先生の許可(笑)も無事下り、部屋に入らない、車に積みきれない、更に重すぎる。などの制約の下、ステージタイプをチョイスしたワケです。

左は私が唯一、持ってるMARK師匠がRhodesピアノを弾いている写真です。

鍵盤に置かれた両手は正に、MeanMistreaterを弾いています。(←これもA氏に教わりました。)

この素晴らしいピアノを、あそこまで。極限のディストーションサウンドにブーストアップして弾きまくるMARK師匠のワン&オンリーなロックセンスに、やはり私は完全に虜です。

なので私は、たった一曲だけ。ピアノが弾けるようになりたい。

Great Thanks Mr.MeanMistreater Atsumi-san,

Yama-san, Kogure-san, and Donichi (運ぶの手伝ってね)

all my friends !!

さすがにこの大モノは、周りの友達のサポートがなければ、この場所に“登場”できなかったと私は知っています。
みなさん、ほんとうにありがとうございました。
この最高の暴走機関車の旅を、これからもずっと御一緒させてください!


― 追記 更に続くエピソード ―

で。あまりにもナニモカモ重いし、Good Condition という話で購入した割にはなんだか音の出力バランスも変だしで、またまた Mr. MeanMistreaterこと A先生にお願いして診て頂くことに。

そしてパラパラリン〜と弾くこと約30秒。「あ。これはちゃんと専門家に調整してもらわないと。良い楽器なんだから。」と、ポケットから携帯電話を取り出すやイナや「もしも〜し、調整してほしいローズあるんだけど、今からもって行っていい?よろしく〜」と、あれよあれよという間に調律士さんをご紹介して頂いて、あれよあれよという間に調整完了。

今から調整に預けてライヴに間に合うかな。などと心配していたのですが、費用面までも御配慮頂いてナニモカモほんとうに助かりました。

調整してくださったTさんは、有名なピアノテクニシャンの方で正に"Rhodes Master"。

Aさんが「Mean〜の音はウィリッツァーに聞こえるんだけど、どう思う?」と、真っ先に相談しに行ったのが、Tさんだったそうで、ここでお会いできるとは。(ホント、この暴走機関車の旅は最っ高です)

そして、これまた偶然にも、TさんはMARK師匠と同じスーツケースタイプのRhodes(最高のコンディションで、しかもMARK師匠と同じ3ツマミタイプ!)を所有されていて、お陰でそのサウンドを体感する機会にも恵まれたのです。

そのサウンドの素晴らしい事といったら!

私は初めてスーツケースのスピーカーから出るヴァイブラート・サウンドを体験したのですが、部屋中の空気が揺れるような素晴らしい音でした。(弾いてるA先生も凄いんだけど)

そして確信しました。

「ああ、MARK師匠はやっぱりスーツケースのスピーカーは使ってないんだ。」と。

ちなみにスタジオテイクのMean Mistreater では、ナントこのスーツケースのヴァイブラートを使っています。WESTで揺らさないで弾いているLIVE ALBUMと聞き比べるとおもしろいですよ。

興味深いのは最新リマスター盤の「Closer To Home」にボーナストラックとして収録されているアウトテイクの Mean Mistreater です。そちらはスタジオ録音で、WESTを使って揺らさないで弾いています。私の憶測ではMARK師匠は揺らさないで弾くのがお好みだったのではなかろうか。と。途中で歪ませたりするあたりがギタリスト的なアプローチに思えますし。

なので、WESTバージョンをボツにして、揺らして、歪ませないで発表したのはテリーナイト氏の好みだったのではなかろうか。などと思うワケです。

あ。前述にて鍵盤の重さを揄して「何もかも重く。ローズ博士の設計意図」などと書いちゃいましたが、調整して頂いたら変わりました。(基本的には鍵盤が重い年代だそうですが。)


鍵盤を引っこ抜いた画。

Tさんの作業風景を拝見させて頂いて、なあんとなく構造がわかっちゃいましたので、もうちっと軽く、もうちっと、もうちっと。と、自分でもいぢったちゃったりしまして、購入当初の半分くらいの重さになりました。←とは言え、まだ素人には充分重いんですが。。。(って、最初はどーゆー重さだったんだ?)

丸いシールはギターでいうポジションマークみたいなモンです。ここ使う。みたいな(爆)


このステージ・タイプは着脱式の4本足スタンドなのですが、これは移動&セッティングが一人ではできないんでえらい不便です。そこで「よしスタンドにセットしよう」と思い立ち、しかし前回のKORG 01W/FD の経験を踏まえ、今回はスタンド購入もAさんに御相談させて頂きましたところ御推薦頂いたのがコレ。

キーボードスタンドの銘器、YAMAHA LG-100。

ヨーグルトみたいな名前ですが、60kgもあるRhodesを乗せてもビクともしません。これは良い。丸いパイプがRhodesに似合ってるし。

こちらの購入も渋谷イケベ楽器鍵盤堂をAさんに紹介して頂いて、ナニモカモほんとうにお世話になりっぱなしでした。

感謝して、ちゃんと Mean Mistreater が弾けるようにならなくっちゃ。

Tさん、鍵盤堂さん、ありがとうございました。

Atsumiさん、ナニモカモほんとうにありがとう!

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