Fender PRECISION BASS 改造日記

メル仕様に成るべく、選ばれしプレベ。
Mel's MOD Jazz Bass ほどではありませんが、このネックもトラ目の浮き出た見事な材質。
Mel's MOD の資質充分。

 


まずは洗礼の儀式。

サテ、ブルーといっても多種多様。では、メルのブルーはどんなブルーだったのでしょうか?
最も有名な資料として74年のライブビデオが有ります。
ところが、当時としては斬新で、恐らくロックバンドとしては、最も早くからド派手なステージ照明を導入していたGFR (この分野の草分けでもあるのに、余り知られてません!) の、映像ですので、全体的に赤味の強い照明で、どんな青だったのか判別が困難でなのです。
フェンダーのオリジナルカラーチャートであれば、レイクプラシッドブルーやオーシャンターコイズブルーなどが考えられるのですが、それは絶対に違う。

そして、American Band のビデオクリップを見ていて閃きました。

銀メッキのVELENOを売り込みに行ったら、「ワオ!ギターケースにバイクが入ってやがるぜ。」と、John Veleno氏に言った方が居たそうです。まさしくVELENOは、そういうタタズマイのギターです。
そして、ド派手にキラめくレッドスパークルのドラムセットにこだわるドラマー。

銀メッキとラメレッド。
白馬のマーク、水上スキーのドン、ハーレーのメル。。。ハーレーダビッドソン!

ハーレーのT-シャツに良くある、紫っぽいメタリックブルーのイメージカラー。
ド派手なラメ入りメタリックブルー。あれをチョイスしたんじゃないかな。と。
「ギターケースにバイクが入ってやがるぜ。」っていう発言は、もしかしてメル?だったとしたら、「ベースケースに本物のバイクを入れてやるぜ。」と。メルがブルーメタリック+ミラーピックガード仕様をチョイスした気持ちは、容易に想像できます。(←これは私の妄想ですが、なーるほど。でしょ。)

で。

早速ハーレーのペンキを探したのですが、見つけられず、某カー用品屋さんで車用を調達しました。
ところが。
ペンキの缶の蓋の色では、中身の塗料の発色感がわからないんで、これには大苦戦。
スバル・インプレッサ、ホンダ・シビック、日産・シルビア と、次々とテストしたのですが、どのペンキもフインキが違う。

そして最後に辿り着いたのは、トヨタ・RAV4! 

ラメが派手で、レイクプラシッドブルーよりもちょっと薄くて、ホンの少し紫っぽさも有り。
さすが世界のトヨタ。などと関心しつつ。
この色に決めた資料となったのは、前述の74年ビデオのロコモーション映像です。
この曲だけ、照明が上がってステージ全体が明るくなり、ナマ色が拝めます。
なので、いつものように妄想+暴走で、こうに違いない。と。ペンキで、塗っちゃったワケです。
缶に記載されている説明によると「サビ止め効果も有り」だそうです。



そしてイキナリの暴挙。まずは下地ぬり。

この時点ではメタリック塗料の色ムラがぐにゃぐにゃです。

なにせ雑な性格なので、そのまま白の上から、シューっとやってしまったのですが、さすがにこの時点で、やばいっ! と正直思いました。

ところが。最近のペンキは良く出来ています。

この通り、苦しまぎれの重ね塗りの結果、見事なメル・ボディが出来上がりました。

やったぜ。えっへん。
平行して、ヘッドにも塗装を・・・


70年代、想い焦がれた憧れのロゴマーク。

かなりチュウチョしながらも、この暴挙!(しかもペンキのスプレー缶使用。)
Time Machine に乗って、70年代の自分にもし会いに行ったなら。
その中学生は未来の自分を絶対ブッとばす事でしょう。

はい。出来上がり。

メルのマッチングヘッドもロゴなし。
(塗りつぶし)なので、これで完成です。

 

1986年。ついに発売されたGFRのライヴ映像を夜明けまで繰り返し繰り返し見たあの夜から、
19年の歳月が過ぎました。
あの日、夢見た光景がついに実現しました。感無量。。。

CLOSE