1993年末。コネチカットに住む友人 Ed さんから手紙が届きました。
『MARKが俺の街に来てライヴをやったぜ。見に行ったらGFRを復活させるリハーサルを始めたって言ってたぜ。』
驚くべき情報は、1994年のリンゴスター・バンドでMARKが来日した際のインタビューで、更に確信となり、果たして1996年。遂にMARK DON & MEL の3人は私たちの前に登場してくれました。

その時にMELが抱えていたのが、当時はまだ日本では全く知られていなかったこの ZON Sonus 4 でした。
ZON自体を今でもあまり見ないし、実際私もつい最近、初めてZONの実物を見たのですが、それがこの写真のZONそのもです。

「これは初期型なのでウィルキンソンのブリッジで、2コントロールツマミも初期仕様なので珍しいんですよ。」と店員さんから丁寧な説明を受け、「ふーん、そういえばMELのもこんなカンジだったなぁ。」と、その日は帰宅したのですが。家で資料写真を見てびっくり。ナント、ドンズバ。MELの物もウィルキンソン&2コントロールと、全く同じ仕様だったのです。

これも後で分かった事なのですが、ZONは基本モデル名(基本仕様)こそ有るものの、一本一本の仕上げが異なるので、ドンズバはまず有り得ないらしく、まして現行モデルはブリッジやコントロールに仕様変更が施されてしまったので、初期モデルのドンズバとなると、これはもう奇跡的な出会い、つまり「買え」と言わんばかりの偶然だな。と。

で、あの時の赤坂ブリッツでの感動を、私自身が永遠に感謝し続けるために。購入しました。

黒澤ベースセンターさん。ありがとう。

ちなみにMELは1996年〜2002年12月まで。これと同じナチュラル初期型をご愛用されたのですが、前述の日本公演を含む97年の一時期、黒いZON (仕様はナチュラルと同じ)をメインとされていました。その後またナチュラルがメインとなり、2003年1月以降、トラ目の美しい黒紫サンバーストに持ち変えられます。(2002年のクリスマスプレゼントでご自身で買ったのかな?)

黒メインの当時はナチュラルが“控え”としてステージサイドに置かれていましたが、ナチュラル復帰以降は黒は姿を消し、トラ黒紫登場以降はナチュラルも見られなくなりますので、失くされてしまったのかもしれません。
現在ご使用されているトラ黒紫はPickUpが大きく、ツマミも5個くらい有る最新仕様のようです。
下のカッコイイ写真が最新のトラ黒紫です。

私自身は日本公演の「黒」にも大変想い入れがありますので、黒に塗り替えちゃおうかなぁ。などという暴挙にでるかもしれません。

このベースの仕様についてですが、実はよく分かっていません。
アメリカの西海岸で作られ、かっちょいいソフトケース付きです。(写真の上にちょこっと写ってるヤツです)
カーボングラファイトみたいな材質の真っすぐな黒いネックで、バルトーニのJazzBassTypeのPickUpが掲載されています。電池で動くのかな?
ツマミは2個ですが2個とも2連で、Vol×2重ねと、イコライザー&バランサー重ねのようです。
よくわからないのでフルテン&センタークリック位置にセットしてますが、もんのすごい良い音です。びっくり。弾きやすいし。あれ?これって、Parker Fly と同じような感覚です。
20世紀末、MARKがParker使い始めて、でも当時Parkerにベースは無くって、そしてMELが行き着いたのがZONだったのでしょうか。
このベースを弾いていると、私のコンディションの悪いFender Jazz Bass(MEL MOD改 Model )と雲泥の差がありまして、『あぁ、もうMELは古いJazzBassに回帰する事はないだろうな。。。』などと、これまたParkerの時と同じ気持ちになります。

私の大好きな写真を添えて、あの日への感謝と、MARK、DON、そしてMEL の3人が揃って、もう一度私たちの前に登場してくれる願いを込めて撮影しました。

- Dear MEL,-

All Japanese your fans were believing that we could meet your SOUND again,
my friend said. "The Sound like DEEP WELL....it's an image of GFR."

We Believe,
We can meet again.

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