Kenmoka Collection


これはKenmokaさんから寄付して頂いた貴重な資料の数々です。

以前に、超レアEP盤「96つぶの涙」(GFR参加前のメル在籍していたバンド、クエスチョン&ザ・ミステリアンス)を譲って頂いたKenmokaさんから2007年春、久しぶりにご連絡を頂きました。

まるでボクが自分自身を語っているような錯覚に陥るくらい、同じような経験を共有しいている大先輩のKenmokaさんから頂いたメールを一部抜粋させて頂きます。

「GFRにはまり、36年が経過しております。≪中略≫ しばらく音楽から離れておりました。数年後、マーク・ファーナー、ドン・ブリューワーが健在であった事は、その後の私に大きな力を授けて下さいました。周囲にGFRファンがいなかった事から、自分こそ、と厳かな思いに浸っておりましたが、素晴らしいマニアの方々が、GFRの記録を大切に継承している事を嬉しく思っております。」

継承なんて、おこがましいんですが(笑)。
36年間、変わることなく今も続くGFRへのの強烈な“想い”と一緒に大切に保管されてきたこれらの素晴らしい品々を送って頂いて、大感動です。

御譲り頂いたEP盤も超貴重品でしたが、これらもまた、見たこともない貴重な資料や、よく見ればいかにその想いが強烈であるかが伺い知れる、これぞ“お宝”。そしてナント、これらの“宝物”は、寄付して頂いてしまいました。
ありがとうございます。大切に保管させて頂きます!
それではじっくり見てみましょう。

よく見ると付箋がはさんであります。めくると。。。

【イギリス公演記事】

これは来日直前のイギリス公演に関する、小さな記事です。

小さくても読み逃しません。

【サバイバルAD】

来日記念盤サバイバルの広告。

読み逃しません。

【LiveAlbumAD】

GFRアルバムの広告。

小さくても読み逃しません。

【ポスター価格】

ZEPやBEATLESと並ぶ当時の人気ぶりが伺い知れます。

読み逃しません。

 

【人気投票】

当時の人気ぶりが伺い知れます。せっかく付箋を付けて頂いたので、見てみましょう。
ナント。グループではダントツ人気第一位がGFRです。5382票。
まだお会いしていない隠れGFRファンの大先輩方が5000人以上、まだまだたくさんいらっしゃるという事ですね。
コーフンします。
ヴォーカリストの6位が1955票でマークファーナー尊師です。ヴォーカルですよ、ヴォーカル。
ギタリスト4位、Top Musician of the Year 4位、アルバム5位。
競合する上位陣はLed Zeppelin やビートルズやストーンズがベテラン勢がズラリ。
新人のグランドファンク、凄すぎます。
21世紀の今日に世間の評価がここまで差がついてしまったのは、やっぱりおかしな現象ですよね。
メル3位、ドン2位!ジョンボーナムより人気があったんですね!すっげー


超貴重な75年来日公演のコンサートチラシ(しかも3種類!)
1975年来日公演のチラシです。3種類あるのも知らなかったし、保管している方が居らしたのもびっくりです。


B4サイズのカッチョイイ写真。
ガッツ(guts)昭和50年8月号の
表紙の裏がコレです。

ライヴアルバムに付属されていた
ポスターも、
頂いてしまいました。

ナント、石橋楽器のポスターです。
これはカッコイイ!
このポスターの存在すら
知りませんでした。

 

よく見ると、30年以上前、恐らく爆音でGFRを聴きまくる若き日のKenmokaさんの部屋に飾られていた“証し”である、画鋲の穴や日焼けやシワ、破れがあります。
それが捨てられずに、大切に保管され、ご縁あってお預かりする事となりました。
普段はあんまり反応しないカミさんが、これには、「うわぁ、カッコいいポスターね。」 と珍しく絶賛してました。
「貼れば。自分の部屋に。」 と。 (←リビングはダメらしい。)
30年以上経って、今度はボクの部屋を飾ることになった素敵なポスターです。

 


追 伸

Kenmokaさんから、またも貴重なポスターやスコア譜や、カッチョイイ雑誌切抜き写真の寄付を頂きました!

レンカ


昔はレコード屋さんでレコードを買うとポスターやカレンダーをくれたもんですね。
懐かしいです。
それにしても、足立区のレコードの店 レンカって、今でもあるのでしょうか?

またまたありがとう!
Kenmokaさん。


 

“Tales of the American Band”

これは1999年にドン・ブリュワーの奥方、サニーさんが出版した本です。
1996年〜1999年の間、マーク・ドン&メルのオリジナルメンバーにより再結成したGFRのツアーに帯同されたいたサニーさんは、GFR復活を熱狂的に支持した多くのファンとの交流を計る為、ファンミーティングを各地で精力的に行っていたように記憶しています。
1997年にはオフィシャル・サイト(現在のGFR名義のサイトとは別モノ)が開設され、その中でサニーさんは定期的に、今で言うブログのように、ツアーでの出来事やファンへのメッセージを綴り、「ああ、サニーさん御自身が熱狂的なGFRマニアなんだな。」と誰もが親しみを感じていたと印象に残っています。
この本は、そんなブログ的なサニーさんのメッセージ集と、アメリカ中から投稿された150人以上の熱狂的GFRファンからの熱い手紙を、一冊の本にまとめたものです。
GFRが3度目の再結成した1996年当時は、正にインターネットの爆発的な普及前夜でした。いまではプロ・アマ問わず常識となったアーティスト・サイト(オフィシャル・ホームページ)も、当時はまだまだ一部の有名アーティストや先進的なアーティストが細々と開設しているにすぎない時代でしたので、「へえ、あのアーティストのホームページって有るんだ。」というような会話が一般的な時代でした。そんな中、いち早く公式ホームページを立ち上げた再結成GFR・・・っていうのはウソで。ほんとはかなり遅れての登場で開設されたオフィシャルサイトですが、よくよく見てみると。。。以前から開設されていた熱心なGFRファン(アメリカの方、たしか女性)のサイトがそのまま、ある日気付いたらオフィシャルになっていた。というような経緯だったように記憶しています。
それは同時にネット時代になり、「GFR」の商標や「指差しマーク」の意匠権が突然、厳格に管理される時代の到来でした。これも今ではYouTube動画のように「ある一定の基準」が確率されつつありますが、当時の状況はオフィシャル以外のファンサイトが一斉摘発(商標の無断使用に対する警告=事実上の閉鎖勧告。だってGFRって名前も使えないとなれば、何も書けないですよね。)となったりで、ほんとうに混沌としていました。
なあんとなく、70年代に有名なエピソードとなったGFRとマネージャーの版権裁判沙汰のイメージがオーバーラップしてしまい、ホームページって敷居が高いなぁ。と思ったりもしました。
そんな中で、そのオフィシャルサイトで販売されたのがこの本でした。
一般家庭にまだまだパソコンが普及しておらず(=ウチにも無く)、海外サイトへの通販申込みが未体験だったこともあって、洋書店に輸入される日を待とうかな。などと考えていた矢先、突如“その日”は訪れたのです。

GFR活動停止。

ある日、突然、発売されたばかりのこの本は、ホームページ閉鎖に伴い、入手する術を失ったのでした。
なので、これは、その当時に、ホンのわずかな期間中に申し込んだ人だけが入手できた“幻”の本なのです。

そ・れ・が。

生涯、読める日は来ないと諦めてから、10年経ったある日、Kenmokaさんからプレゼントされた雑誌の切り抜きやポスターの中にソレはまぎれていたのです。
ソレとは、一枚の英文の手紙です。GFRファンへの謝辞に添えられた名前は“Sunny”でした。

すぐにピンと来て、Kenmokaさんに確認させて頂きました。

「あのぉ、英文の手紙が一枚、まぎれていましたが、どう読んでも、この文章は、ドンの奥方サニーさん独特の文章だと思うんです。(←10年前にネット上でさんざん読んだので)この“Sunny”さんって、ドンの奥さんのサニーブリュワーさんですよね。Kenmokaさんは、サニーブリュワーさんと御関係があるのですか?」

と。

「やっぱり気付きましたね。それは“本”を買ったら一緒に送られてきた手紙で、それも預っていてもらおうと思って送りました。」

と。

「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待った!その“本”って、まさか!」

「えっ、持ってないんですか?」

「持っている人は日本にはKenmokaさんだけかもしれませんよ!」

と。

で。読ませてくださいと拝借して。
で。で。読んでみたら驚いた!
このGRAND FUNK MANIAC にアメリカからメールをくださった、知っている方々の名前の投稿がたくさんあるし、ある方のGFRエピソードには、「日本からやってきた強烈なGFRファンと出会った。」とかって書いてあって、それがボクにL-5Sをプレゼントしてくれた親友のSohnさんだったりで、読めば読むほど、「なんだなんだこれは!わかっていたけど、やっぱり世界中に強烈な暴走機関士がいっぱいいるんだ。ボクなんて小僧もいいとこぢゃん。みなさん、すっげえ!」って。
ギャグ漫画でもないのに、ニタニタ・ニンマリ・ゲラゲラ笑いながら、この“幻”の本を読ませて頂きました。
ほんとうに、やっぱり。グランドファンクって素晴らしい!
これだけたくさんの想いがひとつになれば、絶対に、また復活してくれるな。って、確信めいたモノがフツフツと沸いてきて嬉しくなってしまいました。

久しぶりに、GFRの凄さ、デカさと、自分がまだまだ小僧だということ、まだまだもっとたくさんの強烈な想いを抱いた方々がこんなにもいっぱい居て、その方々と出会える予感を再認識できて、これはほんとうに素晴らしい“本”との出会いになりました。

ありがとうKenmokaさん。

“あの日”に、突如行き先を見失ってしまった自分自身が乗車するために走り出したこのGRAND FUNK MANIACが、今ではたくさんの暴走機関士さん達が乗車してくださって、気付いたらココまで来ていました。
グランドファンクがボクにたくさんの友達を紹介してくれて。
で。10年経って、こうしてこの本をお借りして読める日がやってきて、あの日に戻って。初心を忘れるな。と教えてもらえました。

やっぱり、居ますよ。世界中に、強烈なGFRマニアの友達が。

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