1960's Ludwig Drum Set
さて、1960s Ludwig Drum Set の解説を Donichi 君にしてもらいましょう。
Down Beatを基調とした、このセットはフロアタムのみ16inch×2 です。
Donのステージ写真から同じ口径のフロアタム×2個という独特なセッティングを解読しました。
コダワリのポイントはバスドラムの上の、シンバルの重量に耐えながら踏ん張って生えているシンバルスタンドで、初期のDon仕様といえばこのスタンドと、ラグに斜めに差し込まれた予備スティックです。そしてフロアタムのラグネジ部にチューニングKeyが立てっぱなし。っていうのも個性です。
初期にはバスドラの正面中央に必ず「犬」の人形が飾られているのですが、この「犬」が何のキャラクターなのか分かりません。Eiji君は暇さえあれば、古物輸入雑貨屋を覗いては探し廻っているそうなのですが、今のところMessengerやWESTよりも捜索困難なアイテムとの事です。
この年代のLudwigドラムセットは、Ludwigの人気を牽引したBeatlesのリンゴスターが使っていた Oyster Black にカバリングを張替えられてしまっているものも多く、美しいコンディションを保ったファクトリーオリジナルカバリングのRed Sparkle のセットと出会えた事は本当に幸運といえます。
シェルの内側には、この年代の特長ともいえるレインフォースメントが付いています。さらにシェル内側は、美しいオリジナルのツヤ消しホワイトの塗装が施されています。
このホワイト塗装に関して、2002年のDRUMS Magazine誌の取材で当時のLUDWIG社の副社長さんが、「材質の違いを隠すために内側を白く塗った」と答えています。しかしこのホワイト塗装も、この時代独特のLudwig Toneと呼ばれる美しい音色の秘密なのではないでしょうか。
シェルマウントタムホルダー(通称・バナナホルダー)は、思ったよりもTomが揺れますが、このタムの揺れも、あの時代のロックドラムを象徴するシーンであり、GRAND FUNKを演奏するうえで、必要不可欠な要素です。
詳しいマテリアルは下記の表をご覧ください。
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Size |
Serial No. |
Date Stamped |
Bass Drum |
14" X 20" |
# 459958 |
Stamped : Oct 5 1967 |
Tom Tom |
8" X 12" |
# 152268 |
No Date Stamped : 1965 ? |
Floor Tom Tom |
16" X 16" |
# 202123 |
Stamped : Nov 5 1965 |
Floor Tom Tom |
16" X 16" |
# ? |
No Date Stamped |
written by Donichi
Vintage Lug
written by Eiji Farner
ヴィンテージ・ラディック。美しすぎます。。。。ウットリ。。。
あ。写真だと分かりにくいのですが、一番上の購入当時に自宅で撮影した時点では、バスドラのラグネジがLudwigオリジナルではなかったのですが、
「これは由々しき事態。すぐに交換なさい。美しさにカカワリます。」と、いつもライヴの都度、ドラムのメンテナンスをサポートしてくださるDaisukeさんから、20本もの美しいオリジナル純正ネジを寄付して頂きました。
これまた写真だと分かりにくいのですが、下のスタジオで撮影した時点では、このトーリ。
タシカニ美しさが一段と映えます。
Daisukeさん、ありがとうございました!
そんなDaisukeさんの、尋常ではない“量”とデカサを誇る美しいドラム・コレクションサイト。
Ludwigファン、ロックドラム・ファン、必見。
その“聖なる館”への入り口は、こちら。
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