Ludwig 1960s Drum Set

written by Eiji Farner

『これぞ、ドラムのメッセンジャー&WESTだ。』

というアドバイス(殺し文句?)に口説かれ、購入しました。
とはいえ私自身はドラムは全くの素人なので、このドラムを叩いてもらって、その Sound に乗って、Messenger や VELENOを弾きまくりたい。とういう贅沢な“夢”の実現です。

譲ってくださった方が隅々までメンテナンスしてくださり、約40年も前の楽器とは信じられないような美しい輝きとコンディションを保っています。
ギター&ベースコレクションを押しのけ、部屋の中央に鎮座する姿は、何時間ながめていても飽きない、ギターやベースとはまた違う工芸品的な存在感があります。

クリスマスの夜に届いたのですが、巨大なダンボール箱から Sparkle Red 色の巨大なベードラが出てきた瞬間は、正に 『サンタクロース降臨!』っていうような感動がありました。

LIVE ALBUMを部屋中に響かせ、『あぁこの怒涛のようなドラムサウンドは、こんなにも美しい楽器から出るんだ。』 などと感慨に浸りながら夜は深けてゆきます。

Great thanks, Max & Indoor Storm !!



1960's Ludwig Drum Set

さて、1960s Ludwig Drum Set の解説を Donichi 君にしてもらいましょう。




Down Beatを基調とした、このセットはフロアタムのみ16inch×2 です。
Donのステージ写真から同じ口径のフロアタム×2個という独特なセッティングを解読しました。
コダワリのポイントはバスドラムの上の、シンバルの重量に耐えながら踏ん張って生えているシンバルスタンドで、初期のDon仕様といえばこのスタンドと、ラグに斜めに差し込まれた予備スティックです。そしてフロアタムのラグネジ部にチューニングKeyが立てっぱなし。っていうのも個性です。

  

初期にはバスドラの正面中央に必ず「犬」の人形が飾られているのですが、この「犬」が何のキャラクターなのか分かりません。Eiji君は暇さえあれば、古物輸入雑貨屋を覗いては探し廻っているそうなのですが、今のところMessengerやWESTよりも捜索困難なアイテムとの事です。

  


この年代のLudwigドラムセットは、Ludwigの人気を牽引したBeatlesのリンゴスターが使っていた Oyster Black にカバリングを張替えられてしまっているものも多く、美しいコンディションを保ったファクトリーオリジナルカバリングのRed Sparkle のセットと出会えた事は本当に幸運といえます。

 

 

シェルの内側には、この年代の特長ともいえるレインフォースメントが付いています。さらにシェル内側は、美しいオリジナルのツヤ消しホワイトの塗装が施されています。
このホワイト塗装に関して、2002年のDRUMS Magazine誌の取材で当時のLUDWIG社の副社長さんが、「材質の違いを隠すために内側を白く塗った」と答えています。しかしこのホワイト塗装も、この時代独特のLudwig Toneと呼ばれる美しい音色の秘密なのではないでしょうか。


シェルマウントタムホルダー(通称・バナナホルダー)は、思ったよりもTomが揺れますが、このタムの揺れも、あの時代のロックドラムを象徴するシーンであり、GRAND FUNKを演奏するうえで、必要不可欠な要素です。

詳しいマテリアルは下記の表をご覧ください。

Size Serial No. Date Stamped

Bass Drum

14" X 20"

# 459958

Stamped : Oct 5 1967

Tom Tom

8" X 12"

# 152268

No Date Stamped : 1965 ?

Floor Tom Tom 16" X 16" # 202123 Stamped : Nov 5 1965

Floor Tom Tom

16" X 16"

# ?

No Date Stamped

written by Donichi




Vintage Lug

written by Eiji Farner

ヴィンテージ・ラディック。美しすぎます。。。。ウットリ。。。

あ。写真だと分かりにくいのですが、一番上の購入当時に自宅で撮影した時点では、バスドラのラグネジがLudwigオリジナルではなかったのですが、
「これは由々しき事態。すぐに交換なさい。美しさにカカワリます。」と、いつもライヴの都度、ドラムのメンテナンスをサポートしてくださるDaisukeさんから、20本もの美しいオリジナル純正ネジを寄付して頂きました。
これまた写真だと分かりにくいのですが、下のスタジオで撮影した時点では、このトーリ。

タシカニ美しさが一段と映えます。

Daisukeさん、ありがとうございました!






そんなDaisukeさんの、尋常ではない“量”とデカサを誇る美しいドラム・コレクションサイト。
Ludwigファン、ロックドラム・ファン、必見。
その“聖なる館”への入り口は、こちら。


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