― 追記 ―
使い方がよくわからないので、結局A先生に助けて頂いき。。。がっ!ナント内臓メモリー電池がトンでいてデータがすぐに消えてしまうという事が判明。つまり使えないジャンクを売りつけられちゃったワケでした。おそるべしオークション売買。(未熟っ)
鍵盤もこっそり2箇所動きが悪いし、10年以上前の古いシンセだし、これはもう詐欺にあったみたいなモンと諦めかけていたのですが、捨てる紙あれば拾う神アリ。またまたA先生のご紹介頂きKORGのサービスセンターで修理して頂ける運びとなりまして近々復活です。
そんなA先生、今や(以前から?)強烈なGFR研究家となって、DVD映像とか見てても“見逃さない”んです。「あっ、今、何か踏んだ!」とか。(笑)
で。
MARK師匠がFootstonpin'Musicをこの01W/FDで弾くとき、「アレ?サビ部のレスリー効果が早くなるトコで、通常は操作する左のレバースティックを使ってない!」と、ご指摘されたワケです。
はい。ギタリスト(私)の視点からすると「ふ〜ん」なんですが、ナニが「アレ?」なのかというと、01W/FDには、そんな機能はないんです。レバースティックの効果を足で操作することは出来ないハズなんだそうです。
「ようしKORGのエンジニアの方に訊いてみよう!」と、事はオオゴトになり、
「GFRのマークファーナーが・・・」と。(爆)
するとやっぱり、「そーゆー機能はこの時代には無いですね。」と。(最新型はもちろんできるそうです)
う〜ん。不思議。。。。(一同腕組み)。。。
が、そこはさすがご専門家。「もしかしたら」と説明してくださったのは、おったまげ裏技。
「“普通”
は、ライブなどではメモリーした音を呼び出して使うんですが、音を作るEDITモード(カキコミモード)のときにフットスイッチ用のジャックにコントロールペダルをつなぐとレバースティックで操作する機能がペダルで操作できますね。」と。
しかし「それでは電源を切るたびに毎回カキコミしなおさなきゃならないし、ライブ中にそーゆー使い方に切り替えるのは考えにくいですよ。」と。
そこで私。
「オープニングの一曲め。リハの時にそーゆー設定にしておいて、そーっと置いておけばできませんか?」
「それならやれますね。普通はあんまり考えないですが。」
「普通じゃない発想の方だとしたならば?」
「・・・・・」
つ・ま・り、こーゆー事です。
MARK
FARNER師匠は、シンセの使い方までも、常人ではしない裏技を使う。
だいたいにして、鈴を鳴らしたような美しい音色のFender
RhodesピアノをWESTアンプにつっこんでモコモコにローブーストしたような暗〜い音色で弾き、あげくディストーション・ソロまで披露するんですから、テカ。ギターにメッセンジャー使うんですから、この程度はそれこそ“普通”なワケです。
タマゲたのは、01W/FDって、FenderRhodesみたいな音も入ってるんです。
なのに師匠のお気に入りは、アノちょっとチープなエレピの音(それもKORGファクトリーオリジナルのまま)を選定してそっちを使っていて、万人に知恵の及ばない師匠のオリジネーターぶりに今さらながらゾクゾクします。
この裏技にはA先生も「衝撃的」だったそうで、益々GFR研究の深みにハマってくださりそうな気配です。
ファミレスで2人でラーメンすすりながら、
「こんな事、誰も気付かないし、こんな事発見して盛り上がってるのは僕達ダケなんじゃないの?世界中でも。」と爆笑。
「だから10年以上も、古〜い01Wを使い続けているのかな。MARK師匠だけが知っている裏技へのこだわりで。」
「最新型なら、簡単に出来るんだけどね(爆)!」 などと。
― 後記 ―
余談ですが。MARK師匠の最新アルバムには、KORGへのサポート謝辞が記載されています。
素晴らしい技術の楽器メーカーの、素晴らしい製品が私達のすぐ身近にあります。
お薦めですよ。KORG!
そんな01Wの鍵盤が折れました。
意外と知られていませんが、アナログのビンテージキーボード(ミニモーグやハモンド、ローズやウィリッツァーなど)は、今の時代でもリプレイスメント部品が流通していて修理可能なのですが、デジタルシンセの方が、メーカーが補修部品を用意できなくなった時点で修理不可能となってしまうのです。
すでに発売以来20年が経過したこの01Wなど、まさにその典型。
そろそろ液晶画面も暗くなってくるし、今回のようにプラスチック部品(鍵盤)が折れやすくなっているし、といってもメーカーも修理不可能な機種となってしまったので、実はビクビクしていたのです。 そんな事情を察して頂き、実は以前に「部品取り用にどうぞ」 とAtsumiさんから音の出なくなった01Wを頂いておりました。
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で。ようし、鍵盤を移植するぜ。ついでに暗くなってほとんど見えなくなった液晶パネルも交換するぜ。って、バラシ始めたら、なんとっ!
ウルトラ大変で泣きそうでした。(笑)
エレキギターはネジ20本くらい外せばバラせますが、
シンセは200本くらい外さないとバラせないんですね。知らなかった。。。。(涙)
とにかく壊れた01Wをバラしつつ、内部構造を脳裏に焼きつけながら、液晶パネルを“掘り出す”べく、どんどんバラしていったら、一台目のバラシだけで3時間くらいかかって、その時点で、もう一台のをバラす気力も失せて、(笑)
そしたらハタと気付きました。
Atsumiさんの音の出ない01Wに、
ボクの01Wの心臓部を移植するほーが、
ぜんぜん早いぞ。と。
で、でっかいメイン基盤を入れ替えて、(コネクター外して差し替えるだけ) で、試したら音が出る!
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Atsumiさんの01Wはその強烈なタッチで鍵盤が何箇所か感度不良になっていたので、鍵盤センサーもまるごと移植。これまたセンサーユニット差し替えるだけ。
そして液晶も今までよりも明るくなって、バッチリ直りました。
うーん。。。。自分の01Wを修理するんじゃなくて、自分の01Wを部品取り用にして、Atsumiさんの01Wを修理する。っていう発想転換にもっと早く気付いていたら全部で1時間くらいで終わったのに。。。(滝涙)
テナワケで、頂いた01Wが復活して、僕の01Wが部品取り用になりまして、一件落着。
しっかし。シンセ、組み立て、大変。
部品も多いし、ネジも多いし、ハンダ付けなどの配線も多いし、特に01Wは重いし、
ぜったいギター作るほうが、楽器メーカーとして儲かるな〜。などと。(笑)
ハモンドをばらそうとか、切ろうとか、尋常ではないな。とあらためて思いました。(笑)
Leslie
Speaker
前述にて、01Wのオルガンサウンドがイマイチ。。。かな。。。などと書いてしまいましたが、その原因は内蔵されているレスリー効果があまりリアルではない事が原因のようで、パラメーターをいじってコーラスエフェクトを無しにすると、オルガンサウンド自体はけっこうド迫力な音なのです。
そこで助っ人、レスリースピーカー本物の登場です。
あのサウンドを求めるならば、オルガンにはレスリースピーカーが絶対に必要。どんなに良くできたレスリーシュミレーターでも本物とは違う。と常々申されていたAtsumi先生から「小さなレスリーが余ってるよ。」と、ご連絡頂きまして、またまた“お預かり”させて頂きーの、爆音での検証して頂きーの、で。「おおーっ!01W、いいじゃん!」と。
このレスリー、小型とはいえそのサウンドと効果は正しくレスリーそのものです。小型ゆえに重低音域はさすがに巨大な大型レスリーには敵わないのですが、そこんトコが01Wのオルガンサウンドと相性バッチリで“物凄いカッコイイ音”が出ます。ROCKな音なのです。
驚いたのは、スタジオ爆音検証で初対面した際に「こんな小さなレスリーがあるんだ。」と思ったのが、家に連れて帰ってきたら、アレ?ひとまわり大きくなっているのです!
更に翌朝になると、もうひとまわり大きくなっていて、つまり家庭用として充分にデカかったワケです。(爆)
Footstonpin' Music 1曲のためダケにこの“巨大”なレスリーが必需なワケです。 |