これはマーク尊師がGFRデビュー前、テリー・ナイト & ザ・パックにベーシストとして在籍していたときに愛用された日本製のベースです。 証拠写真はコチラ。 で、数年前、テリー・ナイト氏が亡くなる直前のインタビューによれば、マーク尊師はベース・プレイヤーとしても素晴らしい腕前だったとのこと。 トナレバ、これはもうテリー・ナイト氏の遺言(?)としか思えないし、ベースが趣味でマーク尊師の信者たるボク的には、探求心がムクムクと湧き上がってくるワケです。(笑) ええっ?病気なんですか?コレ。 でもでも。マーク尊師のプロフェッショナル・ミュージシャンとしての経歴の、一番最初の楽器が日本製だった。ってダケでも、感慨深いモノがあるぢゃないですか。ねっ、ねっ。 ミシガン州のローカルバンドで、まだ売れてなくて、フェンダーが買えなくて、日本製のチープなベースをナケナシのお金で買って、プロとしてキャリアをスタートする。。。 ね。じーん。ってしません?しますでしょ。 ってか。
これ、マーク尊師の前任者ベーシスト、Herm Jacksonさん。 なんか、B な気がする。。。(笑) サテ。 たかがテスコ。されどテスコ。 ほぼジャンク扱いのこのベースで、ここまで妄想に浸れるのは、ボク的にはある種の才能なんだけど、世間的にはやはり病なんでしょか。 ヒトよんで、The TEISCO NB-4 Heavy Closet Classic。気づいたんですけど、クローゼット・クラッシックって、まるでクローゼットにしまいっぱなしにしてたかのようなグッド・コンディションっていう謳い文句ですが、これってアメリカンな発想ですよね。 あー、こいつ、また逸れてやんの。って思ってる方。 脱線ついでに、かつてエアコンなど無い時代に、高温多湿の日本でウルトラにコンディションが良くなった経験もありますので、そちらのエピソードも披露しましょう。 これは70年代のストラトキャスターです。 この時代のストラトはアッシュ・ボディで、やたら重い。 ある時期に、イッキに軽くなったのです。 当時、高校生だったボクは、ピカピカの、“本物”のフェンダー(当時はUSAという呼び方はしません。JAPANなど無いので、フェンダーといえば超高級な舶来品というのがあたりまえ。)を手に入れ、毎日毎日、練習もせずに眺めてばかりいました。あ、今でもそうだ。(笑) その光景は、青い少年だったボクの心に今でも焼き付いています。 夕日という名の「西陽(ニシビ)」に焼かれ、ヘッドのラッカーは焼けすぎて憧れのフェンダーロゴがよく見えなくなっちゃてるわ、美しく燃えるような3トーン・サンバーストは、ピックガードに触れるくらいまで塗られていた赤色がすっかり退色して、燃え尽き枯れた2トーン・サンバーストになってしまっちゃってるわ。 恐るべし、ニシビ。ですよ。ニシビ。 毎日、少しずつ脱色しつつ焼けていくと、毎日見ているがために、意外と気づかないモンなんです。(滝涙) 「ライトウェイト・アッシュ」という材質と「普通のアッシュ」という材質があって、ヴィンテージは前者。とか、ライトウェイトアッシュなのでお高いですよ。とか、世間ではマコトシヤカに書物に書かれ商売が横行していますが、ボ・ク・は、認めんっ。 アレ?誰に怒ってんだ?なんの話から逸れたんだっけ?(笑) で、このストラトキャスターは、ニシビのおかげで、まるで凄まじく弾きこまれたかのような威圧感のある枯れた風貌となり(実は眺めてばかりだったのにね)、その上すっかり軽くなりまして、やったぜ、カッコ良くなったぜ。などど喜びもつかの間、なんとサウンドまでもが軽くなってしまい、いわゆる枯れた音になってしまったのです。 で。 ここでもやっぱりウェイトとサウンドのHEAVYさの密接な関係を思い知り、サテ。やっとテスコの話題に帰りましょう。(笑) タイトルは夕陽と押し入れ。 先に公開しました S.D.カーリーに引き続き、このテスコもショートスケールです。 で。気を取り直して細部をチェックしてみると、やっぱりこーゆービザール系は面白い面白い。 読み手の目線を配慮した文字列。なんたる気配り。なんたる読みやすさ。一瞬で、今、自分がどんだけの音量を出しているのかが一目瞭然です。 恐らくこの日本流の心遣いに多くのミシガン州のアメリカ人も心が洗われたことでしょう。 ガシカシ。 これがTONEツマミとなると、事態は一変します。 先ほど、「意外にも音は良い」などとサラリと述タマワリましたが、実はやたら音は丸いのです。 なぜなら、もっと笑える発見に出会ったから。 その、モーモーサウンド状態で、果たしてTONEをゼロにしたら、いったいドンダケのスーパーモーモーサウンドになるのか! 恐る恐る、ツマミを回していくと。。。。ワオ! アースの落とし方、逆ぢゃん。 たぶんメーカーさん的には、「丸く」を、「太く」と言い換えて読んで欲しいとこだと思うのですが、「丸」のほうがピッタリする音なんで、あえての、「丸」。 ピックアップが良い音なんですね。 これは、真面目に素晴らしい音です。 ん? 語弊があるな。。。いちおう、他も真面目に書いてるつもりなんでした。 フロント・ピックアップの上の、どう見ても昔のトイレの電灯用みたいな2つのスイッチを下に倒すとそれぞれのピックアップの音が出ます。 フロント、リア、フロント+リアのミックスと瞬時にチョイスできて、見た目にも、今、どのピックアップがONなのか一目瞭然という、これまた優れもの。。。のようでありながら、油断すると両方 OFF という、真っ青な状況にも瞬時に陥る。 うーん。惜しいっ。
あれ、メル?そういえば、ココ、グランドファンク・マニアックだった! シャープペンの芯くらいの極細・極低フレットは、正にフレットレス・ワンダーです。
ミシガン州でも、きっといろんな説が飛び交ったことでしょう。 どう見てもジャズマスターもどきでありながら、フェンダータイプのヘッドに、あえての、2:2配置の弦巻き。 Gibson社のファイヤーバードに、「似てる」とクレームつけたフェンダー社が、ここまで似てるテスコベースにクレームつけなかったのは、そんな執念のなせる業なのでしょう。きっと。(←実際に訴えられたか知らないんだケド。ファイヤーバード訴訟の話も厳密には・・・とか、面白味に欠けるんで割愛です。ここはグランドファンク・マニアックなので筆者はアバウトなのだ。わっはっは。) なんだっけ。あ、カバーのスポンジだ。(笑) このベースは当時、マーク青年以外にも結構愛用者が多かったようで、たぶん日本一有名なのは、故・いかりや長介さんでしょう。(うぃ〜っす) じーん。。。って、しないか。(笑) 完っ全に逸れたな。 これがMARK青年の最初のギターと、最初のベース。っていう事になるんでしょうか。 あ。追伸、追伸。一番上の写真ですが、いつもよりLPジャケットが多いのは、テスコのベースよりも超レアなLPコレクションを見せびらかしたい。という只の自慢です。(笑) ま。今回のテーマは昭和っちゅうコトで。(笑) ※資料提供:Kogureさん。いつもありがとうございます! |