Ogawa Collection

Messenger Rogo

MUSICRAFT 社製

Messenger Rogo

当サイト5台めとなるメッセンジャーの登場です。
(木暮さんから頂いたGrecoとEricさんのコレクション写真も含めるとナント8台め!)

それはまたまた、一本のメールから

「メッセンジャーを買ったんですけど。。。」

という、一見すると普通の。よく読めば「驚 ガ ク」のメールが当サイトに届いたのは、奇しくも Ericさんから「日本のGFRファン仲間の為に」と提供して頂いたメッセンジャーのカタログが届いた正にその日でした。

私事となりますが数週間前にWEST FILLMOREを入手したタイミングでしたので、当サイトは“WEST祭り”の真っ最中で、Eric氏のメッセンジャー・カタログ(←超貴重品)が到着した時は、「思いがけない宝物が降臨したなー」などと思っていたのですが、やっぱりグランドファンク。違ってました。正にその時、

『メッセンジャーが欲しい!』 『メッセンジャーを買うぞ!』

と行動されて、夢を実現された強烈な“想い”を抱いた方が、日本のすぐ近くに居らしたのです。

私が「次はこのサイトを読んでくださっている貴方の番です。」と言い続けてきた、このサイトに散りばめられた「GRAND FUNK MAGIC」と申しますか、ファンの強烈な“想い”が、雲の上にコネクトして、夢が現実トナル。っていう事が、ほんとうに起きていたのです。

小川さんから頂いたメールには、メッセンジャーについて詳しく知りたい旨の内容が記されておりました。

『メッセンジャーが知りたい。』

それは私などの役ではなかったのです。
もう強烈な“想い”が、ちゃんとコネクトして、海の向こうにまで伝わっていたのです。
そしてEric氏が長年、秘蔵としていたコレクションを突如公開してくださった。(本当に秘蔵中の秘蔵だったのです)
私たちがEric氏のカタログを拝観できたのは、Eric氏の優しさと、小川さんの強烈な“想い”のお陰だったワケです。

(私は、これこそが MARK FARNER の提唱された、正に “Common Ground” だと信じています。)

小川さんは「このHPを見て、アノMARK “Real Mod”メッセンジャーを見て、やっぱりメッセンジャーが欲しい!って思ったンだよ。」って、おっしゃって下さり、「ああ、がんばって塗り替えちゃって良かったぁ。」と。

Eric氏もアノ“Real Mod”を見て、1年ぶりにメールをくださったので、つまり脈々と、強烈な隠れGFRファンの方々の間では、今も“メッセンジャー祭り”が開催されていて、私のメッセンジャーが少しだけ役立てたようで、本当に嬉しい限りです。

そしてメッセンジャーの縁で、また新たな暴走機関士“小川さん”と出会える事ができた事が最っ高の喜びです。

ご覧下さい。

 

このメッセンジャーは、ほんとうに凄い!

今回、大変光栄な事に、小川さんよりお招き頂いて、このメッセンジャーを触らせて頂きました。(スミマセン。弾きまくっちゃいました。)

ナニが凄いのか。詳しく説明させて頂きます。

先ず驚くべきは、私が触れた事のあるメッセンジャー(10本以上)の中でも、マチガイナク「The BEST of 」といえるコンディションを誇る事です。

ブリッジカバー等の欠損もなく、フル・オリジナルであるばかりか、「割れ」や「浮き」が起こり易いボディサイドの状態までもニア・ミントといえる美しさです。

そして「鳴る。」

全てのポジションがゴキゲンに鳴ります。これは恐らく前オーナーがグランドファンクを弾きまくっていたからに違いありません。

グランドファンクの曲を、ほぼ全曲、弾かさせて頂き、全曲で「鳴り」ました。(クリームとジミヘンとZepもチョロっと弾いたのですが鳴りませんでした。つまりそういう事です。)

「ふうん。メッセンジャーなんだから、当たり前じゃないの?」と思われた、そこの貴方!違うんですよ。
メッセンジャーって、いわゆるビザールギターですから Gibson や Fender のオールドのように鳴らないんです。
作りも“個性的”ですから、よっぽど弾き込まないと、鳴るようにならないんです。

ちなみに「最初から鳴った」のは、Sohn氏のサンバーストだけです。

弾き込みまくって「鳴るようになった」のは私のグリーンです。

その他で試奏したメッセンジャーで、「最初から鳴った」モノには出会えませんでしたし、私の“MARK Real Mod”ですら、いまだにハイポジションがリハビリ中です。

で。このメッセンジャー。
「鳴るんです!」

更に!

「めっちゃ弾き易い。」

これはもう、今までで一番。弾き易い。
弦とネックが馴染んでいて、バツグンのテンションバランスです。
グランドファンクの曲が「すんなり弾ける」。

この点に関しては、実は全てのメッセンジャー共通の弱点でもありまして唯一の例外が、15年以上強烈に弾きまくった私のグリーンで、「これが世界一」と自負していたのですが、ナントこのメッセンジャーは「アレ?グリーンは2位?」と、もうオドロキというか、なんか嬉しくなっちゃうくらい、素晴らしいのです。

「メッセンジャーって、もっとヒドくて、こんなに普通だと思いませんでした。」

と、小川さんの弁。

ちがうんです!

このメッセンジャーが、例外なんです。ほんとうに素晴らしい。ん・で・すっ!

弾き易さの理由のひとつにはネックシェイプが挙げられます。
このメッセンジャーによって知ることができた、新たなる発見。
それは MUSICRAFT社のエンジニアが試業錯誤し続けたであろうネックグリップについてです。

もう、ネックの形状をうまく説明し辛いので、下の下手な漫画を見てください。

 

A は、私のグリーンです。

これはプロトタイプのようで、他に見たことがありません。
かまぼこ型Uグリップのアルミネックに、指板(斜線部)を貼り付け、指板の横幅は、「アルミ部分の幅に合わせて」あります。
このグリップは、スリムでバツグンに弾き易い。が、1弦と6弦がヒンパンに落っこちるので、とても気を遣いながら弾かなければなりません。

B は、私の“Real Mod” や、Sohn氏の“赤茶” や、今までに見てきたほとんど全てのメッセンジャーがコレです。
つまり B = 標準グリップ。なワケです。
1弦と6弦が落ちないように指板の幅を広げ、黒い部分が「パテ盛り」です。(ほんとうに紙粘土みたいなパテ材です)
パテの盛り方によって、太っといグリップのモノもあれば、Sohn氏のサンバーストのようにパテが少なく細いグリップのモノもあります。
私の“Real Mod”は、このパテをカッターでサクサク削って、グリップ形状を修正しました。
私は、A を「アルミ・グリップ」、B を「パテ・グリップ」と勝手に名付けていたのですが、この小川さんのメッセンジャー。ナント第3世代グリップなのです。

C は、このメッセンジャー。
パテを盛らずに、指板の側面を“逆ハの字形” に削って、「スリムだけど弦落ちしない。」という究極の形状です。アッタマいい〜。
つまり、バツグンに弾き易いのです。
個人的な好みなのですが、パテ・グリップよりもアルミ・グリップの方が冬場は冷たくて、「おうアルミだぜ。」みたいなダイレクト感があって好きです。
この C グリップは、そういうトコも凄く良いんです。
C=「究極グリップ」 と、これまた勝手に名付けちゃいます。

 

後楽園を体験された大先輩の小川さんと、こうして出会えた事を、またまたグランドファンク と MARK FARNER と MESSENGER に大感謝しています。

1971年の夏に雷雲に向かって念じられた想いが、34年後の夏に実現されたのですね。

その瞬間に、御一緒させて頂けて、ほんとうに光栄です!
ありがとう!小川さん。

更に新事実が判明。

このメッセンジャーのページを見たアメリカのメッセンジャー博士エリック氏から、おったまげ情報を頂きました。

I know the early models used an aluminum neck.
Later models used a lighter-weight magnesium neck.

ナント、ネックの使われたアルミ素材は2種類あって、初期は重いアルミニウム、後期は軽いマグネシウムとの事。

つまり、私が MARK Real Mod メッセンジャーで記述した 『メッセンジャーは重い。ネックが下がる。』というのは、後期には解決されていたワケです。

で。この小川さんのメッセンジャー。軽くて、ネックが下がらず、しかも前述の通りバツグンに「鳴る」のです。初めて触らせて頂いた瞬間に、『あっ。軽い。』と思ったのですが、ちゃんと理由が存在したのです。

このメッセンジャーのお陰で、どんどん新たな事実が判明してくれました。

エリック博士もすごいし、小川さんにも大感謝です。


エリック博士から、またまたアドバイス頂きました。

『小川さんのメッセンジャーは、ポジションマークのドットが小さいし、ピックアップの取り付け位置も初期型だし、シリアルナンバーも若いし、これは初期型のハズ。なのに、後期型の軽いマグネシウムネック。という事は、Musicraft社で、ネックをリペアしたにチガイナイ。』 との説です。

これは信憑性高い説です。

なぜなら、めっちゃ弾きやすくて、「鳴る」。本文でも書きましたが、愛用してて弾きまくってなければ、こういう状態になりません。 前オーナーが、修理のためか、より良く改良するためか、いずれかの理由で「最新のネック」に載せ替えた可能性はあると思います。

つ・ま・り。

あの「究極のCタイプ・ネック」も、そういう事なら説明がつきます。

エリック博士は、指板は古いものを再利用したハズ。と推測してます。その際に、パテで形状合わせしないで、「この方が弾きやすい」と、ワンオフで加工したんじゃなかろうか。と。

A/B/Cグリップに関しては、メッセンジャーを3本も所有されているエリック博士もご存知ない様子。

Sohn氏の2本も基本的にはBタイプだし、僕のMARK Mod もBタイプだし、今まで見たメッセンジャーは全てBタイプでした。

つまり、小川さんのCと、私のグリーン(プロト?)のAが、たぶんワンオフなんじゃなかろうか。と。

いずれにしても、一見するとスタンダードな風貌の小川さんのメッセンジャーは、特別な一本である事はマチガイなさそうです。弾かせて頂いて、真っ先に 『アレ?これは凄いぞ。なんで?どう違うの?』 って、感じましたから。

メッセンジャーを初めて触ったんぢゃないのに、異常にコーフンしちゃいましたし。


Messengerを手に熱演中の小川氏

やっぱ。そうだったんだ。
出会えてヨカッタぁ。。。。


ME-700“Mark Farner Model”

最近すっかりと、メル友と化した小川氏と楽しいメールのやり取りを行う平穏な日々が続いていました。
そんな平和を打ち破るように興奮した氏より一通のメールが・・・


 

ドンちゃん!
ME-700 買ったぞ!
フルオリジナルのミント状態!
ハードケースも付いてるのでメッセンジャーいれよ〜と。
あとで、写真を送るよ〜。
ホームページにのせてね!
今回も僕のために出てきたのかな?ジャンジャン


この短期間で2本を入手するなんて、なんという強運、そして2日後の朝一番で送られてきた写真が

御覧の The Greco ME-700 です。

小川氏の入手したGreco ME-700には、Eiji君のには付いていないブリッジカバー付きのフルオリジナル!
Greco純正と思われる、ハードケースも付いており、信じられないようなニアミント状態です。
実は、小川氏にはもう一つの目標があり、今後それに向けて計画を着々と練っている最中かと思われます。それは

Mark Farner MOD

2本入手すると皆さんやりたくなっちゃうんですね〜。
(同じことを考えている人が、米国に2人と日本に2人いますが・・・)
「くすぶっていた炉に石炭をぶち込んだのは君達だー」と豪語する氏です。
そのパワーは、私なんぞの想像をはるかに超えてます。

ナゼかって?

その次に送られてきたメールには、このように記載されていました。

「今回もめぐり合わせが良かったです。私的GFRはメッセンジャーなので2本揃ったので満足度はです。今後買うならまたこの2本のサブですかね! わーお・・みんなとかぶる」

大満足と言いつつも、もう一本づつ買おうとしているわけです。
小川氏の暴走は、留まることを知りません。(^_^;)

燃え盛る炉に、ガンガンと石炭をぶち込んでいるのはEiji君ですね。
あれ、Sohn 氏まで・・・
え、Kogure 氏も・・

ユカイな暴走列車は、今日も全開で走り続けます。

このまま済みそうにはありませんので、続きをお楽しみに!


SIGNATURE

小川さんを止められる人はいるのでしょうか?凄いペースです。
たった3ヶ月で、3本もの入手困難なギターを手に入れてしまったのですから。しかも3本目は、ある意味MessengerよりもVELENOよりも入手困難なMICRO-FRETS SIGNATURE !

今となっては「We're An American Band」のビデオクリップでおなじみですが、露出の少なさから知名度も低く、当時このビデオを見た方達は「このギターは何!」て状況で、Signature という名前でさえ最近になってから判明したある意味幻のギターなわけです。

肝心の仕様ですが、Mark師匠のMicro-frets Signature と、ほとんど同じで、部品もフルオリジナル!(これが凄い)で状態も申し分なく、ウッドのマテリアルに至るまで同一のものです。

特筆すべきは、その弾きやすさでしょう。
梱包される直前に、米国でギターテクをしている方に細部に至るまで調整して戴いたとのことで、フレットまでもピカピカでした。
まさにプレイヤーズコンディションのギターです。

そしてこのギターには、以前(譲ってくださった方より前の方)のオーナーだった方からの手紙(解説書?)が添付されていました。
Mark師匠のと同じMICRO NUTについて詳しく解析されており「このギターのことが知りたければ、連絡をください」と住所と電話番号までも記載されているとても珍しいものです。

  
JOHN ABRAHAMさんが書いた、MICRO NUTの解析書です。

さて、この MICRO-FRETS Signature は「貴方のお宝拝見!」でおなじみの
WESTコレクターMichael さんのご友人から、ご好意で譲っていただきました。
この場を借りてお礼申し上げます。

 

Dear Tony-san

I wish to express my gratitude for your kindness.
I am very glad that I was able to meet you.
I will eat the "ANMITSU " with you again.

- We keep this guitar carefully eternally.-

 

Dear Michael-san

We wish to express our gratitude for Grand Funk Railroad.
Please enjoy it.

Doumo Arigatougozaimasu.

 
小川さんが次に狙うは、3段積みWESTです。宣言しちゃいましたよね。

しかし昨日きた、小川氏からのメールには
「昨晩突然、子供が部屋に乱入しました。買ったばかりのマイクロフレッツをみて、
また買ったの!だって。
子供には良く考えて買うようにっていつもいってるからね。」

どうやら、家族会議が必要のようです・・・
頑張れ! 小川さん


KopyKat CUSTOM L-5S

と言いつつ。 また買っちゃったのね。小川さん。。。。
メッセンジャー、マイクロフレッツ、グレコと来て、ヤッパコレ。L-5S!

これはGibsonではないのですが、当サイトで評価の高いグレコでもありません。
なななんと。アメリカで売られていたカスタムメイドのL-5Sレプリカなのです。
ブリッジとテールピースは日本製(グレコと同じ?)なのですが、ボディもネックもグレコとは全く別物です。フレットの打ち方、電気パーツ、白いバインディング、ボディ材質、色、ネックグリップ、etc, etc.
グレコ以外にコピーモデルがあったのは聞いた事ありませんし、とにかく丁寧に作られていて、超レア中のレアと言えます。

お気づきになられた方もいらっしゃるかもしれませんが、これと同じモノをアメリカのミスターグランドファンク・マニアックことローランドさんが所有していました。

そうです。実はコレ。
ローランドさんから小川さんが譲って頂いたのです。

2005年末、ローランドさんは驚愕のVELENO & Gibson L-5S同時購入という暴挙(暴走)に出て、この永年の愛器を手放さなければならなくなったのです。
そしたらこれまた2005年に暴走しまくったもう一人のマニアック、小川さんが「買う」と。。。。いやはや。

Ogawa-san, Congratulations!
Arigatou My Brother Roland-san !


私の Gibson、Greco と。“L-5S Brothers” 3兄弟。
ブラインドテストで音は聞き分けられません。

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