Electro Voice 15×2 Speaker Cabinet

エレクトロヴォイス・スピーカーキャビネット

これは鳴瀬喜博氏お気に入りの巨大なベース用スピーカーキャビネットです。エレクトロヴォイス社の15インチスピーカーが2発搭載されています。

鳴瀬さん演奏風景「やっぱ15インチじゃなきゃ、本物の低音は出ない。」

とのコダワリからTIMチョ&宴ROCKSのステージに持ち込まれたことによって、バンドサウンドが更にヘヴィ且つ爆音になったことは、今や伝説となった2011年9月24日大船ハニービー公演で実証済みです。

(大船ハニービー公演で何が起きたかは、“ハニービーの奇蹟” レポートをご参照ください。)

説明するまでもなく、スピーカーは直径が大きいほど低音特性に優れているワケですが、今時のベースアンプ事情は小さな10インチスピーカーをたくさん使って(8発とか)、“数”で音量を稼ぎながら、低音を得ようという魂胆が主流となっています。

がっ!
10インチ=直径25センチ。
15インチ=直径38センチです。
机の上に実物大のマル書いて、その大きさの差を妄想してみてください。

一人前の寿司桶と、親戚が集まったときの寿司桶くらい、迫力の差があります。

一人前の寿司桶(左)と、親戚が集まったときの寿司桶(右)

つまり、ちっこい10インチスピーカーを何十台使おうが、出てない低音域は出てこない。巨大な15インチでなければ出せない、本物の低音がある!ということです。>時間が経って食感が柔らかくなってもトロはトロ。

けっして大トロの味にはならないのと一緒なのです!

あれ?

数より質って言いたかったんだけど・・・
親戚が集まったときに大トロは出ないか。(笑)

スピーカーキャビネットは楽器であり、特有のサウンドを持ち、神通力を発揮することを1973年にティムボガート先生によって体験したTIMチョ氏。

「ほんとうに、凄まじくデカイ音だったんだよ!翌日まで耳が痛かったんだ。」

その衝撃体験を38年後の未来で我々に伝えてくれようと、この巨大なスピーカーキャビネットに大観衆を放り込み容赦なく踏み潰したのが、伝説となった“ハニービーの奇蹟”だったのです。

TIMチョ氏の願いはひとつ。

イヤホンで聴く音楽では体験出来ない、
記憶の中の本物のヘヴィサウンドを再現して、
みなさんの耳も・・・ 翌日まで。(笑)

鳴瀬さんとエレクトロヴォイス・スピーカーキャビネット

これは38年の時空を超えて記憶の爆音を炸裂させる、TIMチョ氏お気に入りのスピーカーキャビネット。

開演前の宴ROCKSのステージ上に、このキャビネットがセットされているのを見つけたら、翌日は覚悟が必要だということです。

SUNN S-100に続く・・・。

Written by Eiji Farner