AVALON R れすとあ日記

第一インプレッション

届いたAVALON-Rは、ChangさんのGRANDEくらいキレイで、今までで一番コンディションが良いみたい。
真空管(パワー管)もオリジナルの “GE” みたいだし。
で、ワクワクしながら さっそくMessengerをつないで
スイッチ・オ〜ン

ブ〜 ガゴ〜 ビョ〜

JBL D130Fを守る為に、即スイッチ・オ〜フ!  カミナリの音と工事現場の音しか出ませんでした。

さあて。
いつものWEST儀式の始まり。始まり。
ああ。たいへんだなあ。。。またプレベみたいにレストア日記しま〜す!


 

バラシ編

 

とりあえず、箱から引きずり出しました。
アンプの重さの半分を担う重たい鉄製の黒いシャーシに、流行(?)のハンドワイアーによる丁寧な配線。
前のAVALON-1号は、アースワイヤーのハンダが取れていて一目瞭然で修理できましたが、今回の不具合は見た目からはわからんない。
やっかいです。
プリ管もパワー管も米国GE製。
WESTのオフィシャルHPで公開されている回路図に記載されている通りの真空管が付いていますので、おそらく工場出荷時のファクトリーオリジナル真空管でしょう。(それがいいのか、悪いのかは別ですね)
可変抵抗ポットとスイッチ類、コネクター類が全部、白い粉を噴いて異様な光景ですので、その辺の掃除が復活への第一歩となりそうです。

汚い。。。

1971年10月20日生まれ、である事が判明。
正式な型番は、「Avalon R-1008」で、組み立てたのは D.E.さん(?)で、配線したのは、B.E.さん。
検査は2日後の10月22日に、R.C.さん(?)が、「OK」して、完成したようです。
アンプサウンドの肝となるトランスは、DYNACO社製の454226 Z-326と読み取れます。壊れてないといいな。
手前のGE製パワー管には、米国規格である 6CA7 の文字が読み取れます。

スイッチを入れると、ちょっとアンダーバイアス気味ですが、一応全ての真空管に灯りが点ります。

フロントパネルと思われてる銀色の化粧面は、ナント銀色のシールです。
ところどころ浮きかけています。淵部分が剥がれかけていたりするのですが、このAVALON-R号はかなり綺麗なほうです。

プレキシ板にシルク印刷&穴開けとかしないで、大きいシールに黒一色印刷、穴はカッターで開けちゃうってトコが非常に合理的で、アメリカってカンジです。

内部のとても丁寧な配線やシャーシの頑丈さ、そしてWESTサウンドの素晴らしさと、好対照なトコが私はとても好きです。

今回の注目。リバーヴユニットは、外観レザー布材の切れ端(?)にグルグル巻きにされ、その巻物を3本のネジで箱内側の天井面に貼り付けてありました。手前ころがっているのが、そのネジで、巻物の隅を4箇所止め。つまりネジ1本紛失して、グラグラでした。
グルグルレザーを開けてリバーヴユニットを見たいのですが、これまた外観レザー貼り用の黒い接着剤でべっとり固定されていて、裸に剥くことができませんでした。シャーシ固定ネジも4箇所止め。の2本しか止まっておらず、かろうじて太平洋上を越えてくれたワケです。
ちなみにAVALON-1号は太平洋上どころか、アメリカ陸送中にバラバラに破壊されてしまいましたので、今回のAVALON-2号は、荷主さんの超丁寧な梱包のお陰で、コンディションを保ったまま輸入できたワケです。ありがとう。ヴィンセントさん。

小型冷蔵庫くらいのデカイ箱に、大量の緩衝材にくるんで送ってくれて。
(玄関入りませんでした)


お掃除編

アンプの修理は掃除から。という基本に基づき、先ずはキレイにしてみました。
普段、ギターの掃除&メンテナンスは全くしない(弦の交換も2年に1回くらい?)という無精者なのですが、なぜかアンプとなると燃えます。

では、掃除の前・後の写真をご覧ください。


新品同様に黒光りするシャーシ。


ロゴ周辺の汚れもなくなり、フロントパネルは光り輝いています。
Shinin'On!
これで音が出るようになればいーのですが。

先に述べました通りWESTのフロントパネルは合理的な化粧シールです。
で、ロゴ周辺の掃除をしていて気付いたのですが、リバーヴ仕様の「R指定」用のフロントパネル化粧シールは、AVALONにでもGRANDEにでもFILLMOREにでも使えるように、WESTのロゴの下に、「R」一文字しか印刷されてないのです。アッタマ良い〜。
で、本機の場合、「AVALON」の文字が 「R」の前に貼り付けられているのです。
おそらく、AVALON用のフロントパネル用シールから、AVALONの文字をハサミで切り抜いて、ココに貼ったみたいです。
「切り抜きを貼りました」という仕上がりになっています。
Aの文字の左上が剥がれかけていますし、BRIGHTスイッチのワッシャを締める際に周囲のシールが巻き込まれてシワになっているのが、ちょっぴりチープです。音には関係ないだろ。と。


メンテナンス編

さて。ここからが素人によるアンプ内部のメンテナンスです。
電源抜いて、真空管を外して、その他外せるモノは全部外して。あちこちネジ類がサビていますので、そーっとそーっと。
でかいコンデンサが怖いので、怒らせないように外観をピカピカにしてあげて。(←感電しない為の儀式)
内部配線に外れているところがどこにもありませんでしたので、とりあえず全てのコネクターに接点復活剤を塗布し磨き上げました。
ボリュームポットは白い粉を吹いて雪化粧していたので、特に徹底的に。
真空管は古い割りには比較的キレイというか、特に外観的な変色等はなく生きていそうなので、足を磨き&ソケット部掃除。
なんか、いじっているうちに「どこも壊れてないんじゃないか?」って思えるくらい、造りがしっかりしているというか、そんな気がしてきまして、先ずは上記のメンテ&掃除が終了した時点で組んでみました。

なんと。音が出ます。

さっすが俺。などと悦に入っていると、やっぱり不安定なカミナリ音が。
ギターの場合、いつもならここで叩いたり、蹴ったりして無理矢理直しちゃうのですが、なんかアンプには優しい私。
「こりゃ、久々に体内に電気がビリビリ流れて、おどろいているんだな。」と、しばしスタンバイ状態で内部回路&真空管に通電して放置。
で、一緒にお茶飲んだり、話しかけたりなんかして仲良くなろうといろいろ努力したら、やっと心を開いて「ミドルのポットをもっと磨いてほしい。」とか「実はリバーヴの配線が切れかけてるんだ。」とか、打ち明けてくれて、で、そこをいじってみたら、ナント直っちゃいました。
(テレパシーで「そこは違う。そう、そこそこ。」みたいな。これホントの話)

で、先輩WEST達に迎えられてご満悦の画がコレです。

黒いレザーもピッカピカ。
ハンドルもグリルネットもフロントパネルもツマミもピッカピカ。


裏側の内側までピッカピカです。

磨き上げられたリバーヴユニット“巻き物”も、このように天井に貼り付けられ、
赤&黄色のケーブルで配線されています。


BACKHOME