EijiのMessenger

御覧の通り、MARK MODが施されております。
ぺグ交換、ストリングガイドの追加、F ホールをふさいだり・・・・。

写真では分かりにくいのですが、色はシースルーのダークグリーンです。

MARKのギターはサンバーストのものをご自身でグリーン・サンバースト(アーミーグリーン風)に塗り替えておりますので、当然私も塗り変えるつもりだったのですが、'97年再来日時にMARK, DON & MEL 3人のGRAND FUNKのメンバー全員と奇跡的に会う機会に恵まれ、Autographとメッセージを書いて頂けましたので、塗りつぶすワケにいかなくなりました。

20年捜し求めて、初めて本物を見たのが、このグリーンのメッセンジャーでした。初めて見た本物が、運良く自分自身のものになりました。

当然、色に選択肢は無かったワケですが、MARK 御本人もグリーンのメッセンジャーを使用している事を購入後に知り、大喜びしました。

当時は鮮明な写真やビデオが入手できておらず、MARK のメッセンジャーは色があせたビデオ映像で見た赤茶色だと勘違いしてましたので、ほんとうに嬉しかった。
それほど当時は情報不足の時代だったという事です。

嵐の後楽園以降の写真では、MARK のメッセンジャーのリアPU がハンバッキングに交換されています。
後楽園直前のシェアスタジアムではノーマルですので、その間の1週間の間にMARK 自身の手でMOD されたようですが、ご存知の通り雨ざらしとなってしまったワケです。
来日時には「サバイバル」が完成しており、次の「戦争をやめよう」では白いGibson SGとなるワケですから、リアのハンバッキングを実際に使った音源は無いようです。

後楽園の写真でも全てスイッチはフロントにセットされてますし、翌日の大阪球場のBootlegの音もフロントの音です。
ですから、私のメッセンジャーはリアPU交換してません。

将来、もう一本のメッセンジャーと出会えたら、色を塗り替えてリアPUを交換しちゃう事でしょう。

弾きにくいし、入手した時はコンディションも最悪でしたが、弾き手側がこのギターに合わせまして、大音響の中で汗まみれで弾きまくったせいか、とても良く鳴るようになりました。
今ではこのギターが一番弾きやすく感じます。


 

 

  
Sohn氏所有のMessenger

Sohn氏所有の2本のMessengerです。左のMessengerはEiji の手によって MARK FERNER 仕様にモデファイされて、このような“完璧” な姿になってしまいました。
リペアショップに頼みたくても、MARK仕様を知っているリペアショップが無いので、自分達でやるのです。
このギターは、ここに集まった3本の Messenger の中でも抜群の鳴りの良さを誇り、貼り付けられたテープの形状に至るまで、完璧です。
今では貴重なギターである Messenger を、こんなふうにしてしまうトコのが我々の流儀です。
「MARK FARNER の施したモデファイ」 こそ、我々の求める Messenger だからなのです。
そして、このギターの素晴らしさを証明するエピソードがあります。ご覧の通り、このギターにも MARK FARNER 氏のメッセージが書かれています。
その際に、MARK氏はナントこのギターを弾いてくださり、「このMessengerは素晴らしい。 最高のサウンドだ。」 と絶賛してくださったのです!
WEST アンプの前に立てかけられた姿を眺めているだけで、叫びたくなるほど嬉しくなります。

あまり知られていませんが、メッセンジャーギターを作っていた会社の名前は「MUSICRAFT INC.」という社名です。
右の写真は、そのMUSICRAFT,INC.の珍しい展示会予告のチラシ。おそらく60年代末期のモノです。MEET THE MESSENGER なんて泣かせますよね!

なにせ半年しか存続しなかったメーカーなので、このチラシを保存してくださった方に感謝します。

メッセンジャー博士Mr.エリック氏から、
世界中のメッセンジャーファンの為に「当サイトで公開してくれ」と
『メッセンジャーのカタログ』提供して頂きました。
どうぞご覧下さい。

Eric Bloom Collection

もう一人の暴走機関士
Ogawa氏の The MESSENGER

Ogawa Collection

- Messenger うんちく -

マーク・ファーナーといえば、ほとんどの方がこのMessengerをイメージされる事でしょう。
私自身もグランド・ファンクのイメージそのもの。と思っています。
1968年頃に半年間だけ製造された短命なギターで、200本程度しか作られなかったらしいです。
Markの御友人がメーカーの方で、その方の薦めで購入されたとの事です。
個性的で最高のサウンドなのにMARK以外にこのギターを使っている有名ギタリストが一人も居ないのもこのギターのイメージをより強烈なものとしています。
ナット部からハイポジションまで指板の幅がほとんど変化しない独特なシェイプのネックはアルミ二ウム製です。
かき鳴らすと不可思議な金属音が共鳴します。
シングルコイル×2は、ディアールモンド製という話しを聞いた事があります。
MARKはフロントしか使っていないようです。
フロントにセットしてWEST アンプにつなげば、そのまま初期のあの音が飛び出します。

その瞬間にはある種の感動すらあります。

何より、このギター以外で初期のGFRを弾く事のほうが難しいんです。

- FUZZ サウンド -

グランド ファンクといえば、あの FUZZ サウンドですね。
研究に研究を重ねて私なりに解き明かした秘密(?)をお話し致します。
興味のある方はご高覧ください。

私は今まで数本のメッセンジャーを手にとって弾く機会に恵まれました。
そして気付いたのは、私のメッセンジャーがどうやらプロトタイプであるという事です。
メッセンジャーにも初期型と後期型の見分けるポイントがあるのですが、私のは初期型の特長の他にもヘッドの表板の作りや F ホール内のラベルの存在などから、明らかに仕様が固まる前の特長的な個所があります。
そして私のギターには購入時、残念ながら FUZZ は内蔵されておりませんでした。
そして今まで見てきた数本のメッセンジャーには、ある共通した事実がありました。
それは「メッセンジャーには Fuzz が内蔵されていない。」という事です。

あまりにも MARKの FUZZ 内蔵メッセンジャーが有名すぎて、「メッセンジャーは FUZZ 付き」との憶測が周知になってしまったように思われます。
あの「それらしき」スイッチは、私の出会ったメッセンジャーに関しては全て「ステレオアウト切り替えスイッチ」でした。
一般的に紹介されている話とは異なりますが、どなたか実際にファクトリーオリジナルの FUZZを内蔵しているメッセンジャーを持っている方は、ほんとうに居らっしゃるのでしょうか?

最新のMARK のインタビューでは、「FUZZ は特注」と語られておりますが、以前に御本人が「あれは自作ような気がする」とも申されておりましたので、いずれにしても「標準装備」的なものではなかったハズです。

そこで考えたのです。
半年で廃業したギターメーカーが、'67〜'68年当時にFUZZ 回路を開発できたのだろうか?と。
どこかのメーカーのFUZZ を埋め込んだ可能性の方が高いのではないだろうか?・・・と。
もしMARK御本人もしくはメーカーで市販品を埋め込んだとしたら、それはいったいどこのメーカーのFUZZ なのか、どうしても知りたくなるワケです。というか、あの音が欲しいくてしょうがなくなるワケです。

絞り込みは以外にも簡単で、当時のFUZZ といえば、ジミヘンのファズフェイスとカラーサウンドとマエストロ(Gibson 製)くらいしか無いワケです。

メッセンジャーはサンフランシスコの会社ですが、MARKといえばミシガン。
当然Gibson のお膝元なワケで、俄然マエストロが怪しい。
ストーンズのサティスファクションのイントロのアレです。

で、試してみました。
その時には、私の耳にはビンゴでした。

単三形乾電池駆動。OUTがシールド付き。レアで有名なので値段も高い。

で、悩んだ末に買っちゃおうとしたら、MELのインタビュー記事が目に飛び込んできました。

「HEATHKIT のサスティナーを使っていた。」

へ? ヒースキットってナーニ?

で。調べたところHEATHKIT というのはミシガンにある電機製品の通信販売会社で、ラジオの自作 Kit みたいなモノを通信販売しており、'60年代後期にギター用自作FUZZ を通信販売していたらしいのです。

注目すべきはミシガン。自作Kit 。っていう点です。

エフェクターメーカーの名前としては、全く知られていないHEATHKIT のFUZZ ペダルなんて見つかりっこないのですが、ここでも奇跡は次々と起こるのです。

数日後に偶然にも手に入ったのです。

とにかくメッセンジャーにつないでみました。 

出たっ!!

セカンドアルバムに針を落とすと飛び出すのあの音!(表現が古いですね)

10種類以上のFUZZ を試したのに絶対に出す事が出来なかった、あの音。


HEATHKIT

『Mid Summer Rock Festival』の「Inside Looking Out」のLIVE映像で、スイッチをONにするとゲインが下がる事にお気付きの方、正にあの現象が起こります。

「Live Album 1970」 のAre You Ready でもゲインが下がっているけれど、てっきりミキシング操作だと思っていたのですが、HEATHKIT は下がるのです。

で、この写真がそのペダルです。
中身はグリーンのメッセンジャーに移植されて、空っぽです。

余談ですが、OUTがシールドで、単三形乾電池駆動で、どことなくその形状も似ていて、明らかにマエストロを参考にしたように推測されます。

つまり古い単三形乾電池駆動のマエストロなら、かなり似た音が出るハズなワケです。

- 後 書 -

そしてこのホームページの冒頭にあるメッセージが、このギターにもあります。
私の人生を支えてくれている。と言っても過言ではありません。
そこで起こった奇跡は Peavey Impact を御参照ください。
そしてこのギターが、このメッセージを得た後、ほんとうにたくさんの素晴らしいGFR ファンの友達と知り合うきっかけになってくれました。

MARKとお会いできた際にも、「このギターを持っている人と会ったのはのは、君で四人目だ。」と喜んでくださりました。
( 3人目はSohn氏であり、彼と私を結びつけたのもこのギターでした )
そして今もまだ、奇跡は次々と起こり続けているのです。

- Special Thanks Mr. MARK FARNER -

- Special Thanks Grand Funk Railroad -

- Special Thanks All My Friends -

- and forever Thanks Every Supported
Mr.Yankee T.T. of Funk Master -

we wish meeting again on the railraod !

BACKHOME