追 記
見るものを圧倒する大量のドラムセットを過積載して浮上したばかりのこのBONZO MANIAC。
「アレ?ナチュラルのバスドラがクローゼットの写真にもういっこ写ってるぢゃねえか。」など、ようするに量が多すぎるのでサクサクっと説明をハショった部分に対する問い合わせ等々、多くの反響を頂きまして、筆者としても大変面倒、ではなく、ありがたく思っており、ここに御礼申し上げます。
ちっ。細かく見てるのね。(笑)
で、そのナチュラルですが、これはラディック購入前に愛用されていたパールのGiant Step Artistという、日本の誇る名器中の名器でして、あまりよく考えずにサクっとハショったんですが、そういわれてみれば。
ナチュラルのフルセットを持ってるのに、またナチュラルをフルセットで買ったって事なんですな。
ま、ストラトが好きで2本持ってる人もいるか。
って、ストラトよりでけえだろ。
しかもナチュラルのストラト2本っておらんでしょ。いちばん他の色が欲しくなるのがナチュラルでしょーがっ。(怒ることもないか。)
テナワケで。
ナチュラルは2セット御座います。
その写真がコレ。
【パールのナチュラルセット】
と、終わろうと思った矢先。2008年も残すところあと数日に押し迫った師走に。
この写真が届きました。ひー。
【ビスタライト】
はい。説明はいらないですね。 するけど。(笑)
まずは、写真をもう少し見てみましょう。
居間です。
散々この風景を見てきたせいか、後ろのJBLスピーカーのほうに違和感があります。
まるで居間です。
お、今回は正面写真だけじゃないのか。とお気づきの貴方。
正解です。(が。残念ながらすでにこのBONZO MANIACに感染、発症してます。)
3番目の写真の足下にご注目ください。
キックペダルが、ボンゾ尊師ご愛用のラディック・スピードキングです。誰もが知っての通り、これでなければ、あの時代のハネた感じのロックなキックは踏めません。
超有名なスピードキングの詳細については、当サイトとリンクしている Grand Funk Manaic のドン・ブリュワー・コレクションをご覧頂くとして、ここではサクっと。m(_ _)m
そして、そのスピードキングの左隣にご注目ください。
このハイハットスタンド(ペダル)こそ、超有名なスピードキングの“定番の相方”として、あの時代のスタンダードでありながら、あまりにも知られていない、Rogers・Swiv-O-Matic Hi-Hat Standです。
レノン&マッカートニー、ミック&キース、レスポールにマーシャル、ハモンドオルガンにレスリースピーカー、メッセンジャーにウェスト(えっ、知らない?)くらい、ロック界に於いて、スピードキングにはロジャース・スウィヴ・オー・マチック・ハイハットスタンドなんです。
1970年代初頭の飛ぶ鳥を落とす勢いのLUDWIG社の製品をも凌ぐ、ロジャース社の先進性と技術力の高さを伺い知ることができます。
ドラムセットもキックペダルも「ラディックが最高だぜい!」と愛用しているドラマーが、ハイハットスタンドだけは「ごめん、実はロジャース」という。(謝ったかは不明)
特にツェッペリンをプレイする上では、この、Rogers・Swiv-O-Matic Hi-Hat Standでなければ、あのハイハットペダルを離した(ハイハットを開いた)ときのペダルががスタンドにツキ当たる音「コッコッコ」って音がカッコ良く鳴ってくれません。
これでなければカウントが刻めず、曲が続かんのです。(the過言)
Grand Funk ManiacのDon Brewer・コレクションに掲載されているのはLUDWIG社のHercules Hi-Hat Standなんですが、Don Brewerでさえ、一時期スワンレッグのロジャース・スウィヴ・オー・マチック ハイハットスタンドを使用していたほどです。
つ・ま・り。
アンバー(オレンジ)のビスタライトを買っただけではなく、これらのペダルも最近揃った。という事が言いたいのです。
すでに。ですよ。
すでに26インチのドラムセットをゴロゴロ(ドデンドデンが正しい擬音か。)と持っているのに、今年はヴィンテージのブルービスタライトを買ったのに、この年末が押し迫った時期に、グリーンスパークルの26インチセットを買い増し、更にその数日後にヴィンテージの22インチのグリーンスパークル・セットを買い増し、更にその数日後には、このアンバー・ビスタライトを発注し、買い増してたんですな。
さすがーボンゾ・マニアック Daisukeさん。
なんて感心した方。不正解です。
ここは非難すべきです。
どこの世界に憧れのアーティストの楽器を、全部揃えないと気が済まないなんて人が居るんですかっ!?
ねえ。うんうん。。。。筆者には説得力が無い。。。(自爆)
おお!気づいたらここまで、居間とペダルの解説しかしませんでしたっ。
ささ、気分を(話しを)替えて、この美しいアンバービスタライトの説明をしましょうではありませんか!
はい。これぞ、映画「永遠の歌」の中でボンゾ尊師が叩きまくったことで一躍有名となり、
ジョン・ボーナム=オレンジの透明ドラム、レッド・ツェッペリン=オレンジの透明ドラム、
ハードロック=オレンジの透明ドラムと全世界が認知したと言っても、過言ではない。とまで評された、
まさにジョン・ボーナム・モデル、
いやさ、レッド・ツェッペリン・モデル、いやさ、ハードロック・モデル、(って、もうええっちゅう)
とまで評された、ラディック・アンバー・ビスタライトです。
昭和50年代の中学生にとって、「おいおい、透明ぢゃん!」と、強烈なインパクトを与えたドラムセットがこれ。(私事)
このアンバービスタは、21世紀に、その名も「ジョン・ボーナム・モデル」として、満を持してLudwig社から発売された皆さんの記憶にも新しいアレです。
なぁんだ、ヴィンテージぢゃないのか。と思った貴方、早いっ。早合点すぎるっ。
このアンバービスタは、なんと!オーダーメイドなのです。
いやいや、カタログモデルだろう。と、ツッコミんでしまった貴方も、早いっ。はやはやすぎるっ。
タシカニ。あったんです。カタログにも。つい数ヶ月前に発表された最新の「ジョンボーナム・モデル」が。
が。が。がしかし。
もうナインですよ。(笑)
日本に在庫が。それどころか世界中のどこにも店頭在庫はないんです。恐らくラディック社の倉庫にも。
つまりメーカーまでもが、当初のロット以降はこのサイズを作っちゃいないんです。
たぶん、全然作らなかったんぢゃなくて、何台か作って、日本にも送り込んで、で、何人かのボンゾマニアと、ラディックマニアと、派手好きドラマーが購入されたんでしょう。
そして、行き渡ってしまった。。。欲しい人の手に行き渡ってしまって、マーケットのニーズが満たされてしまって、追加オーダーがサッパリ来ないので、早くも“製造中止”となったのではなかろーか。と。
そんなに少ないのか、ボンゾファン。(涙)
テカ、置けないんで買わないんでしょうね。フツーの住宅事情もしくはフツーの良識が備わっている、僕たちフツーの人の場合は買わないもん。(笑)
ま。百歩譲って、住宅事情が許したとしても、普通乗用車では運べないし、もう一歩譲ってワゴン車持っててスタジオまで運べたとしても、「音うるせーよ」とバンドメンバーからさげすまれるし、もう一歩がんばってライブまでこぎ着けたとしても、「ステージが狭い」とか、置くスペースが足りないんで、ワンフロアにしてくれとか、まあどう考えても実用的ではない。なのでやっぱり。誰も買わないんでしょうね。(これが、theフツーの良識)
きっとラディック社もさぞ肩を落としたことでしょう。世の中、エレキドラムかよ。。。と。
このボンゾ・マニアックは、おそらく今頃、「やっぱボンゾですよ。もう一度つくりましょう!社長!」と言いだしてしまったラディック社の企画担当者を勇気付けているカモしれません。
そしてクビの皮一枚つながった担当君は、次の企画会議で、このボンゾマニアックをプレゼンテーション資料に配布し、またオモローな企画を言い出してくれちゃうカモしれません。
「こんなに26インチばっかり買ってくれるボンゾマニアが世の中にはたくさん居るんです!社長!」って。
実は、この部屋が異常なんで、たくさん居ないんだケド。(爆) ここ、日本語だし。いっか。
冒頭、ブルーのビスタライトの文中、「アンバーはいつでも買えるから」的な発言がございましたが、ここで訂正です。
「特注してくれないと売ってあげません」しかも「ぢゃないと作ってくれません」
もし、これを読んでいる貴方の町で、売れ残ったデッドストックを見つけたら、それは即・買い。という事なのです。
いいですか。ここで今、貴方がドラマーであろうがなかろうが関係なく、即。です。
あれ?逸れてるな。(笑)
フツーの良識では買わないと言いつつ、見たら買え。と。(笑)
ええと。。。そうそう。で、なんでこれがオーダーメイドだかを説明しなくっちゃ。(the機転)
というワケで、ほうぼう探した挙げ句、ラディック社から新たに輸入するしかないと分かったこのアンバービスタ。
さすがにグリーンスパークルを2セットも購入したその夜ですから、半分は自分を戒める為、「訊いてみるだけ」だったそう(ウソくせぇ〜)なのですが、「今時、ボンゾサイズのアンバービスタですか。ありまへんなあ。」との回答(関西弁にあらず)に、ちょっと胸をなで下ろしたりたりもした。とかしなかったとか。(ウソくせぇ〜)
「ほう、天下(昔は)のラディックさんにもでけへんことがあるんかい」と言ったかどうかは知りませんが(昔は。は、言わないか。)、戻って来た回答によれば、「もう部品すら無いので、作るとしたら透明の胴から一個だけ特別に作るしかないんで、3ヶ月はゆうにかかってしまう」んだそう。
はい注目。ここはラディックさんの営業テクの優秀さが光る一文です。
テコトは、さかさまから見れば、一個だけ。特別に、このボンゾ・マニアックの為に、今も天下のラディックさんが、透明の胴(←当然、外注のプラスチック屋さん(RCI社)に発注)から、作ってくれても、なんならいいよ。と。てなわけで、配送された箱を見たらアメリカから直送で、しかも送り主は何とラディッグさんぢゃなくてRCIさんだったとゆーわけです。特注の、特注たる所以ですな。
いやあ、うまいっ。でかしたっ。
で、「えへ。ボクだけ?」って。まんまと。(笑)
アレ?また逸れてるな。(笑)
つまり、なんとボンゾ・マニアックでは、実はジョン・ボーナム仕様のラディックさん(以下、さんづけ)のドラムセットを3台、同時発注していたのです。
全ては、このサイトを御覧くださっている皆様、いやさ、貴方に喜んで頂きたいためダケにっ。(嘘臭)
でもこれで、ヴィンテージとリイシューのビスタライト比較、24インチと26インチの比較、同じ26インチでの材質の違いによるサウンドの違いを検証できますし、各時代ごとのボンゾ尊師のお好みを全て知ることができるワケです。
しかもどうです。このカッチョよさ!
つづく。(のかっ?まだ。)
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で、早速つづき。
これにて。全てが出揃ったかのように見えるボンゾ・マニアックですが、超ど級のアレが、もう玄関先に届いちゃったそうで。
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コレです。
言わずと知れた、まさしく、玄関です。(爆)
これをボワーンって叩いて客人を迎え入れるシキタリは中国3000年の歴史に刻まれた「館」のあり方です。
今では「ピンポーン」などという軽薄な呼び鈴に塗り替えられてしまいましたが、「館」とは、「ボワーン」であるべき。だそうです。
そしてなぜか、この音を聞けば、何故か麻婆豆腐が食べたくなる。
すみません。ちゃんとします。
これはボンゾ尊師と同じ、38インチ(直径約1メートル)の、「幻惑されて」のイントロでボワーンと叩くものです。
「胸いっぱいの愛を」ではスタンドに火をつけたりもします。 |
恐らくボンゾ尊師は麻婆豆腐も喰わなければ、客人が来てもコレを叩いたりはしないでしょう。
ほんとうにすみません。
あまりのデカさに我を見失ってしまいました。
どのくらいデカいかというと、インディージョーンズの大玉転がしの玉に追いつかれて踏みつぶされる2秒前のデカさです。
(ああ。。。ちゃんとした説明ができない。。。)
とにかく普通乗用車にはつめないし、すんごい重いし、叩けば即・近所から苦情きます。
だいたいにして、叩くスティック(マレット)が、ダンベルくらい重いのでどうしても2秒間に2回、連打できない。 |
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ひとりでは重くて運べないし。
ま、普通は買わない。
でも買った。(笑)
なぜなら、ここは、聖なる館、ボンゾ・マニアック。
なので、ご察しの通り。
危篤状態〜末期へ。と。
まだまだ、つ・づ・く。のです。(爆)
Coming Soon,
“Vintage” 26'inch Ludwig drums full-set!
(まじかっ?)
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