written by Eiji Farner たしか1998年頃から始めたこのサイト。 いろんな事がいっぱい起きて、その都度 「信じれば夢は叶うんです!」って言い続けてきたのですが、 たとえば。 なんぼ楽器ヲタクだからといって、見つけられない楽器もあれば、身分不相応な高額の楽器を買うこともできません。 サテ。 この話は、そんな“当然”をひっくり返してしまう、仰天の“GRAND FUNK MAGIC”が、 主役は、このサイトの管理人、ドン・ブリュワーを愛して止まないDonichi君です。 彼のGFR愛も、これまた凄まじいモノがあるのですが、(←長くなるので割愛。(笑)) トワイエ愛する家族を養う事が先決ですし、 内緒でした。(笑) なにせ、練習用のコンパクトなエレキドラムセットを「あげるよ」と申し出ても「置く場所が確保できないから」とバサリと断ってくるくらいですし、育ち盛りの子供達との幸せな生活の中で、「宵越しのカネはねえ!」と常々宣言している(?)ので、黒いヤリ形のシッポが生えているボクが、どんなに「ドラムセット買いなよ、買いなよ。」と言ったところで、「買えん。買わん。」とこれまたバサリと切り捨てられるワケです。 そんな事情もあって当サイトの Don Brewer Collection に掲載されているヴィンテージ・ラディックのドラムセットは、 で、その他ヤマホド有るヴィンテージ・スネアやスピードキング・ペダルは彼のコレクション。 で。そんな彼にもマークファーナー尊師からのメッセージカードが届いたのは皆さん御存知カト。 このカードに導かれてボクが体験してきた景色はすでにレポート済みですが、 カードが届いた数ヶ月後。日本で大震災が起きました。 ところが。 福島第一原発からは100km以上離れていたので放射能漏れの避難対象にはならなかったそうですが、地震によって築40年近い自宅は半壊で建て直しが必要でした。 東京での生活があれほどに大変な状況だったワケですから、御実家は筆舌に尽くしがたい大変な状況だったそうです。 そんな大変な生活の真っ只中。 ボク達は何度も何度も話し合って、 2011年5月5日、こどもの日。 2011年5月5日 四ッ谷アウトブレイク『 20世紀のレガロス 』 家族を連れて来た Donichi 君はボクの持ち込んだレッドスパークルのヴィンテージ・ラディック・ドラムセットを子供達の前で魂を込めて思い切り叩いてくれました。 ほんとうに、あの時は、これが最後になるかもしれないとさえ思えていました。 あの日集まってくださったお客さんもまた、大きな余震が毎日毎日頻発し、いつ停電になるか、いつ電車が止まるかも分からない状況の中で集まってくださり、この日のライヴはボク達にとって生涯忘れられないものになったのでした。 この後。 ボクは数々の奇蹟を体験することになって、Donichi 君はそれを我が事のように祝福してくれたのですが、実はボクはこう思っていました。 今は、とても大変で出口が見えないだろうけれども、君にも必ず起きるハズだ。 と。 ボクがアメリカに渡り、夢を叶えているその間も、Donichi 君は仕事の休みを使って何度も何度も被災した御実家へ通わなければなりませんでした。 数年前に亡くなられたお義父様の遺品ともいえる凄まじいまでの質と量を誇るオーディオコレクション(お義父様はオーディオ・メイニアックだったのです!)を、どうしても処分しないと壊れた家屋の建替えが進まないという事情があったのでした。
これらのオーディオ機材が 4tトラック一台分もあって、中には1本の重量が 150kgもあるヨーロッパのアンティーク家具の様なスピーカーや出力300Wで重量42kgもあるパワーアンプも。(驚!) 余談ですが、築40年の実家に特注で造られたオーディオルームは、坪当たり1t の荷重がかかっても共振しない設計で建てられていて、他の部屋が今回の地震で土台が崩れ建て替えを余儀なくされたのに、オーディオルームだけはビクともしなかったそうで、そのおかげで建て替えに着手できるまでの震災後の約3ヶ月間を家族は家で過ごす事が出来たのだとか! 40年前に「いつか必ず、1本100kg超のスピーカーを手に入れるぞ!」 同じヲタクの匂いのする、お義父様を慕っていた Donichi 君にしか、その処分を担うノウハウの持ち主が居なかったワケです。 そして全ての機材が引き取られて行った後に手元に残った“形見”は、家屋の建替えに役立てられたそうです。 「お義父さんは、亡くなられても尚、こちらに残っている家族を守った。」と いつになく! ( 2回言っておこう ) カクシテ。 ここから、ドンイチ・ブリューワーの身の上に、“Peace” が訪れるまでに、さほど時間は要さなかった事は、皆さんご察しのトーリです! 以下、Donichi君本人の手記より。
これはもうハードロックの神様とお義父様がタッグを組んで脚本書いているとしか思えないよーな ちなみに。 し・か・も。 相場価格30万円〜50万円もするハズのヴィンテージ・ラディックが、何箇所かメンテナンスを要するコンディションだった為に、相場の半額の、そのまた半額くらいなのですから、「これなら予算内だ!」となったワケ。 ね。 他に言い換える言葉があるとすれば。 まさしく “Peace!” でしょ。 おいおい、住居スペースの問題はどうなったんだ? いったいドコに置くんだ! 「さすがに組み立てて飾っておくことはできないケド、このよーに重ねて置けば直系56センチの床スペースさえあれば所有することは出来るんだ! どうせ家の中ではうるさくてドラムは叩けないんだから、叩くときは家の向かいの貸しスタジオ(徒歩1分)に運び込めばいいんだよ。なんせヴィンテージ・ラディックは軽量だからね。うわっはっは!」 だそーです。(笑)
ほいじゃ、学生時代にドラムセットを手放したのはナンだったんだ!トカ。 あまりにも幸せそうな顔っていうのは、周りも手放しで祝福したくなるモンでして。 考えてみたら、30年前に彼が手放したドラムセットも赤でした。 これがそのドラム。 そこから何年もの時間が過ぎて。。。。 たしか1998年頃から、2人で始めたこのサイト。 たとえば。 なんぼ楽器オタクだからといって、見つけられない楽器もあれば、身分不相応な高額の楽器を買うこともできません。住居に入らないサイズの楽器(ドラムセットとか、ハモンドオルガン&レスリースピーカーとか)は、当然ですが所有する事はできません。 でも。 信じていれば、諦めなければ、必ず夢は叶うんですよ! Donichi 君の手に入れた、ドンブリュワーと全く同じサイズのレッドスパークルセットの解説は ≪ 後書 ≫ ボクと Donichi 君のヴィンテージ・ラディックを一同に会した、 そ・し・て! まだまだ、この Egg Man の奇蹟は続きくのです!
written by Eiji Farner |
BACK | HOME