強烈な記憶となったEggManの奇蹟から1年が経ちました。震災で壊れずに生き残れた “EggMan”(ボク)は、この一年の間にまたまた信じられないような多くの出会いに恵まれて、信じられないような奇蹟の体験をさせてもらえて来ました。

第 I 章では、震災で壊れなかったEggMan人形のもたらしてくれた奇蹟のエピソードと、マークファーナー尊師から授かったメッセージを披露しました。

第 II 章では、鳴瀬喜博さんとの出会い〜導かれた京都で待っていてくれた友人MAKOさんが預けてくれたメッセージ、そしてアメリカへ向かうまでのエピソードを披露しました。

第 III 章では、多くの友人のサポートを得て、遂にマークファーナー尊師とお会いすることができた奇蹟体験を披露しました。

そして。

これら全てを読んでくださった皆さんに、まだ伝えたいことがあるんです。
実は。。。。奇蹟は今も、次々と起こり続けているんです!

Written by Eiji Farner

 

Egg Man 第 W 章 “Closer To Going Back Home”

 

2011年、ボクはアメリカでマークファーナー尊師にお会いする事ができ、そこに至るまでの数々の奇蹟と、そこで起きた素晴らしい体験をこれまでに書き連ねて参りました。

そしてこれは、その続きでもある8年前のエピソードです。
ちょっと昔話になりますが。
2004年にマークファーナー尊師がソロで来日した際、実はボクは友人のサポートを得て大阪なんばハッチのバックステージPASSを頂くことができたのです。

Mark FarnerJapan Tour 2004

 

すさまじいまでに緊張していたボクは、ずかずかと楽屋へ行く勇気もあるはずもなく、バックステージまで辿り着いたものの、ひとり廊下の隅っこにポツンと立って居ました。
その時に目の前を何度か中学生くらいの男の子が走り過ぎて行ったのですが、その男の子こそがマーク尊師のいちばん下の御子息、ジェシー君でした。
あまりにも緊張していたボクからは怪しい念波がダダ漏れだったようで、それが通じちゃったのか、彼はボクの前でキキキーって急ブレーキをかけて立ち止まり、「ダディの友達?」って話しかけてくれたのです。

「ととと、とんでもありません、ボクはあなたのオチチウエの大ファンで、たくさんのモノを与えてもらったんで、すごく感謝しているんです!」
みたいなことをつたない英語で言ったら、何かを察知したかのように ピュ−って走って逃げていっちゃって。(笑)

で、しばらくしたら戻ってきて、「これあげる。」ってピックをくれたのです。
「ダディのだよ。ボクはいっぱい持ってるからあげるよ」って。

Picks Collection

で、またピューって逃げていって、こんどは遠くからコイコイって手招きするんで、なんだろうって行ってみたら、楽屋の扉にマークファーナーって書いてあって!

「中にダディが居るよ。どうぞ。」って。
で、おそるおそるノックして、扉を開けて。

中には御家族が居らして、マーク尊師の奥様が「あなたのお友達?」なんてジェシー君に訊いて、一瞬、「入っちゃってマズかったかな」なんてビビっちゃったんだけど、

「ダディのファンだよ!ボクが入ればって言ったんだ。ピックもあげたんだよ」って言ってくれたのです。

そしたらママが「あなたは良いことをしたわね」って。
目の前には、その光景をニコニコ見てるマークファーナー尊師は居るわ、とても優しい空気に満ち溢れていて、ほんとうにあれは天国だったなーって、今でも思い出します

その天使みたいな、キャプテン・ジェシー君が。

御存知の方も居らっしゃるでしょうが、事故で首を骨折してしまって、とても危険な状況は逸したものの、会話もできない、身体もまったく動かせない寝たきりの状態になってしまったと聞いたのは一昨年の秋でした。(事故から数週間もの間、彼は死の淵で勇敢に戦い続けたとの事です。)
彼に優しく接してもらえた感謝はボクの生涯の宝物でしたから、その知らせを聞いたときのショックはほんとうにとても大きかったのです。
御家族の心情は察するに余りありますし、ただひたすらに絶対に良くなってほしいと強く願うしか出来ませんでした。

その数ヶ月後。日本で大震災が起きました。

マーク尊師が我々に届けてくださった、あのメッセージカードは、実はそんな背景を抱えていた中で書いてくださったメッセージだったのです。

Egg Man 第 I 章

 

“God Bless!”
「あなたに神のご加護がありますように!」

(ボクの尊敬してやまないマークファーナーという方は、なんという強い心の持ち主なのでしょう!)

 

しかしそれを知っていても尚、震災のもたらした恐怖と絶望感、混沌とした日々の中で不安に苛まれ続ているうちにボク自身の信じる力はどんどん弱っていきました。

そんな時に。
京都で再会できたMAKOさん(彼女もまた死の淵を勇敢に闘い抜き復活を遂げた奇蹟の人)から預かったメッセージをアメリカに届けに行けたことで、ボクの心は力を取り戻すことができて、やがてそれは変化していったのでした。

Mako Collection

Egg Man 第 III 章 “Rock'n Roll”

 

良き未来を願う事から信じる事へ。

そして。2012年。

ほんとうに心から待ち焦がれていたNEWSが届きました。
なんと。ジェシー君が病院の集中治療室から家族の待つ家に帰ることができるまでに奇蹟的な回復をされたとの事。

ジェシー君の怪我についてはマーク尊師のオフィシャルサイトでも報告されています。

Mark Farners Official Website

そこには、御自宅に帰宅され、車椅子の上で優しい笑顔に溢れたキャプテン・ジェシー君の写真が掲載されています。
御家族と、このエピソードを知る彼の父上のファンに向けて、幸せという言葉の意味を示してくれています。

それはまるで、マークファーナーのように。

このファンサイト列車に一緒に乗車してくださって、一緒に祈ってくださった方々に、どうしてもお伝えしたくて、稚拙な文章なのですがボクに起きた私事を交えてこのエピソードを書かせて頂きました。多くの御批判もあると思いますが、ジェシーファーナー氏と御家族に対する敬意と感謝に偽りは御座いません。

2004年のあの日。天使の手から直接受け取ったピックは、ここにあります。
必ず、彼の手にピックを返せる日がくることをボクは信じています。
改めて、マークファーナー尊師が御家族を伴って、この日本の地を再訪してくださる事を願って止みません。

 

Hello, Captain Jesse,
I received this Pick with kindness heart from you in 2004 Japan tour.
We are wishing your recovery.
and I would like to put gratitude and to return this Pick to you.
We are waiting for you to come to Japan again in the future.

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