XRS SPEAKER CABNET

 

遂に!探し求めてきた幻の

WESTオリジナルスピーカーキャビネット登場です!







1999年、20年間探し続けて、
最初に手に入れたWESTアンプがコレでした。



当時はまだインターネット黎明期であり、
グランドファンクのステージ上に 置かれたWEST以外に、
写真すら見たことがなかったので、
初めて見たWESTが初めて手に入れたWESTでもありました。

へえ。こういう形なのか、青いのか。とかって思ってたんですが、
実はこれはモディファイされたWESTで、 開けてみたら
メルシャッカ―御本人が使っていた“本物”だったという
仰天の御褒美つき!

で、そんなWESTに魅せられ、あの日から15年。

東に病気のWESTあれば安く買い取り、
西に壊れたWESTあれば拾いに行き、
世界中からWESTを集めまくり、研究しまくりまして、

 

 

 



もはやWESTならナンデモカンデモ揃っていると思われている、
このGrand Funk Maniacですが、実は。

純正スピーカーキャビネットだけは、
現物を見たことすらなかったのです。


このサイトに掲載してきたWESTロゴを付けたキャビネットは全て
ナンチャッテWESTキャビだったのです。(笑)


で。探し続けること15年!2014年12月、遂に。



じーん。。。


このWEST純正スピーカーキャビネット。。。
またしても。ぬわんと!


頂いてしまいました!!!!



ネットを外してみたら、15インチWEST純正スピーカー×1発。

しかもバスレフの四角い穴は、吸音材で塞がれていて、
低音が出過ぎないように策が施されていました。

つまり、ベースにも使えますよ〜、ギターにも使えますよ〜
みたいな。作意が。(笑)


後述にて、このWESTキャビネットが被った災害について記しますが、
被災により恐らく死んでいるであろうスピーカーの状態確認をする
必要が ありまして、 スピーカーを外そうとしたら、ぬわんと!

接着してある。( ̄▽ ̄)

そそそんな〜。(爆死!)



で、スピーカー周囲の接着剤をムリヤリ剥して
(穴の周囲の木が削れちゃったけど)
外したスピーカーをひっくり返してみたら、ぬわんとWEST純正!



 

キャビネットの裏面ジャックのプレートには、
16オームと刻印されています。

ですが、スピーカーには8オームと明記してあり。

ミナマデ言わないケド、さすがーWEST。
この怪しさが、たまらんのですっ(笑)

1990年代に人間の思考や行動にある曖昧さを取り入れた
“ファジー家電”なる 家電製品が登場し、一世を風靡しましたが、
それよりも20年も早く時代を先取りし、
ファジーなアンプキャビネットを作っていたという事実に
驚きと笑いを禁じ得ません。

で。箱の中には前述の四角いバスレフ穴を塞いでいた
吸音材が無造作に突っ込まれており、 それがこのトーリ。



サンタクロースの衣装みたいな布にくるまれてて。
2014年12月、まさにクリスマスシーズン。あまりにも季節感ぴったり!
(≧▽≦)



WESTの中から。。。
サンタクロースが脱ぎ棄てていった衣装が出てきたワケです。

そーっと嗅いでみたら、ファンタジーの匂いがします!


前オーナーさんに訊いてみたらスピーカーを外したことはないとの事。

接着されていたスピーカーを外さない限り、このサンタ衣装は出し
入れできないので、どうやらWEST純正の
ミシガン州在住のサンタさんの衣装と思われます。

それにしてもスピーカーをキャビネットに接着しちゃうなんて、(笑)
壊れた時のメンテナンスとか考えてないトコが。

いさぎよし、我らがWEST!

ってカンジで、最っ高なのです。(笑)





さて。そんなユニークでファジーなWESTキャビネットですが。

  

ほんとうに15年間探し続けたのかいな。 と、思われている方も
居ることでしょう。

が。本当です!(キッパリ)

その間、海外オークションに出品されたり、ネット上で確認できる
楽器情報などに WESTキャビが出たことは、一度もありません!

15年の間、ボクが世界中に張り巡らせたWESTキャビ捜索包囲網(笑)
で、 これまでに得た情報は、たったの3件だけなのです。

しかも。驚かれると思いますが、それらは全て
日本国内での目撃情報だったのです。


70年代中頃、なんと神田商会さんがWESTの
正規輸入代理店だった時期 があり、
雑誌(何だったけな、探せばどっかに資料があるんだけど。。。)に
広告を載せたこともあるのです。

あ、これがあった。
1977年4月2日に神田商会さんのショールームで行われた
ブルースハープの教室の記事。(資料:Player誌)

 

当時の神田商会さんの主力販売ブランド、
Grecoの横断幕、TAMA、JuggBox などと一緒に、
どどーんと。 WESTが置かれています。
しかも横置きに2段積みに積まれたこのキャビ、
WEST っぽい!!! いやさ、WESTだろっ!!

トナレバ!

仮に人気が無くて一台も売れなかったとしても、
少なくともこの展示用なり、
この日本に漂着したWESTキャビが絶対あったのです!

で。あちこちでWESTキャビ探してます!って言いふらしてたら、
やはり出てきました。

最初の目撃情報は2002年頃、
「吉祥寺の某練習スタジオに、ぜったいあった。」
というものでした。

で。当然っ。

行きました。そのスタジオ。(笑)

「あったら、どんな状態でもいいんで買いたい。」と申し入れ、
調べてもらったら。
たしかに昔の機材リストに載っていて、処分した記録はないとの事!
ならばと勇んで機材倉庫の中を隅々まで探させてもらったのですが、
ぬわんと!
紛失していることが発覚。(実話)

誰ぢゃい、持って帰っちゃったヤツは!


で、次の目撃情報は
「WESTっていうと高田馬場のBIGBOXライヴ会場を思い出すよなぁ」
というもの。
これは1980年前後の目撃情報で、何人かの方から同じ話を伺いました。

で。当然ですが、行きました。ビッグボックス。
たしか2007年の冬。


(これは2014年12月のBIG BOX  Photo by エリチャン)

顛末を報告するまでもなく、
目撃情報から20年経ってしまっているので、
21世紀のビッグボックスにはライヴ会場は無くなっており、 店員さん
に事情を説明して尋ねるも当時の道具類は何も残ってないとの回答。
(ちゃんと当時から務めていらした年配の方が親切に対応してくださり。)

で、非常階段に置き去りになってないかな。。。
何かの展示棚として使われてないかな。。。
などと建物内を怪しくウロついたあげく、寂しく退散。(実話)


以降、情報が全く途絶えたことから、ボクの推測では、
ビッグボックスのWESTが吉祥寺のスタジオに流れた着いた。
もしくは、この2台しか日本には無いのかな。と。


そして3例めが。ぬわんと!

5年くらい前ですが、ヤフオクにヘッドとキャビが出品されたのです!
落札価格も覚えているし、その時の写真も保存してあります。

諸事情で、この最大のチャンスを逸すという大チョンボをしてしまい、
もうGrand Funk Maniac の看板を降ろそうかとすら思うほどに
後悔しました。

日本にあったんだ。。。WESTのキャビ。。。じーん。。。( ̄▽ ̄)

しかもそのオークションでキャビと一緒に出展されたアンプ部分は
(注:普通だとアンプと一緒に出展されたキャビ。という表現が正しい)
たしか日本向け100V仕様でしたので、
その時のヤフオクWESTは神田商会さんが正規輸入した“日本仕様”!
だったハズ)でした。

ね。後悔するでしょ。


これがそのオークションに出展された美しいWESTの写真です。
(この写真は無断掲載です。関係者の方から御指摘があれば即消去します。)

あのとき落札された方、ご連絡ください〜。
友達になってください〜。(≧▽≦)


さて。


そんなカンジで長年探し続けてきた幻のWESTキャビが遂に見つかった
運の良さと、そんな“お宝”を、またしても
頂ける事になってしまったという
信じがたい話だけでも十分に“奇蹟”なのですが。

この Grand Funk Manaic の、い・つ・も・の。(爆!)

トンデモナイ偶然に偶然が重なって、そこに奇蹟の、
そのまた奇蹟みたいな“縁”がつながっていくエピソードが、
またしても起こったのです!

もう、自分でも。関わった全出演者も。みんなが同じ台詞です!

「ビックリ!」


以下、ご興味あったら、読んでみてください。(笑)





最初のキッカケは、2014年11月3日(文化の日)に開催した
当サイト主催「大文化祭」でデビューした
厚見玲衣さんのトリビュートバンド
アツミっくレインに始まります。




当サイトを応援してくださっている厚見さんが、
盟友・木暮シャケさんと結成した
ピンクフロイドトリビュートバンド“原子神母”のライヴ会場で
「大文化祭」のチラシを配らせてくださる事になり、


10月10日に訪れた西川口のライヴハウスで出会ったのが、
桧山さんでした。

「WESTのアンプを持っているんですよ。」
と、声をかけてくださり。

そこからはもう、ネホリハホリ質問させてもらって、
なんと日本で買った100V仕様。つまり神田商会さん正規輸入品であり、
しかもキャビも持っている!!!!と。

かなり昔に中古で買ったとのお話なので、
ヤフオクWESTではなさそうなので、
トナルト、日本にはヤフオクWESTと、
桧山さんWESTの2セットが存在するという事になります。

もう初対面だというのにアタマの中はWEST妄想フル回転なのです。
(なぜか日常生活ではこの回転力が発揮されないんだけど。)


これが桧山さんが送ってきてくださったWEST GRANDE写真。
sunn concert bass もある!



で、11月3日の自分のライヴが終わるまで繁忙であることを鑑みて、
ライヴが終わったら更なるネホリハホリ取材で御自宅を訪問させて頂く
約束を交わし、 メールアドレスを交換させて頂いたのでした。

だって、スピーカーキャビ、
一度も見たことないし!!!!

吉祥寺のスタジオやビッグボックスやチョンボしたヤフオクの経験
からすれば、 ほんとうは翌日にでも取材突進したかったのですが、
なにせその「大文化祭」では、グランドファンクトリビュートバンド
「グリコアンどファンク」と前述の「アツミっくレイン」の
ダブルヘッダー出演という 安請け合いをしていたので、
この時は突進をグッとこらえ。(笑)



で、そのこらえていた魂に炎を点ける次なる偶然が
「大文化祭」の3日後に訪れたのです。

無事にライブを終えた3日後、アツミっくレインで演奏した
ムーンダンサー/タキオンの未発表音源集『トリロジー』が発売され、
発売日に厚見さんから頂戴したのでした。


http://bridge-inc.net/atsumi/


で。BOXセットに付属していた豪華ブックレットを読んでいたら、
81年に高田馬場で行ったムーンダンサー解散ライヴの写真が
載っていたのです。



「ほほう、これが、ボクが行ったときには無くなっちゃってた、
ビッグボックスのライヴ会場かぁ。
へえ、メンバー皆さん、やっぱりお若いなぁ。
楽器も当時は。。。へえ、WEST使ってたんだ。。。」



「え?」




どわわわわ、WESTが写ってるじゃん!!!!!!!

なんたる奇蹟!

ボクが探しに行ったWESTだ!(爆)


で、暴走機関車・スイッチON。

そーだ!桧山さんと取材の約束したんだった!

これはもう神様が急いで取材に行けって言ってるに
チガイナイ!って。(笑)

で、 「桧山さん、いつ御都合よろしいですか?
キャビ見たことないんです!」
とメールしたら、

「あ。キャビですか。アンプは有るのですが、キャビは置く場所がなくて友人宅に預かってもらっているんです。それが実は東京ではなくて、北茨城市の民宿を営んでいる友人の所でして。。。実は東日本大震災の津波で被災して、キャビは運よく流されずに残ったのですが、恐らく津波をかぶってしまったので、もう使えないと思うんです。 見たいならば北茨城まで行かないと。。。」


「はいっ。行きます!行きましょう!北茨城!」

もちろん即答です。自称・暴走機関士なので。(笑)


で、差し出がましくお願い事もさせて頂きました。

「おそらく、唯一日本に存在するWEST純正キャビですし、歴史的価値があるキャビがこのまま朽ちてしまうのは余りにも悲しいので、見に行ったついでにお預かりさせてもらえませんか、修理代は要らないので
ボクに趣味で修理させてもらえませんか。」


と。 そしたらば。


「もらってよ。」

と!!!  キャイ〜ン(≧▽≦)


ハモンドL-112オルガン、Leslie147、メロトロンetc,
この2年間に 4畳半部屋が満杯になるサイズの“宝”を
次々と頂戴してきましたので、 もはや我が家のどこにも
巨大なキャビネットを置く場所がないのにっ、

「ありがとうございます!大切にします!」

と、これまた即答してしまい。(笑)

 


ほんとに置くトコない。。。(笑)


で。善は急げとWESTキャビを保管されている
北茨城市の御友人・鈴木さんに連絡を取って頂き、
鈴木さんの助言もあって、今回は佐○急便で送ったほうが
早いし安いしという事となり、 後日キャビ復活したら
改めて民宿に遊びに行かせて頂くこととなりました。

で。さあ、明日はいよいよWESTキャビが到着!
って。。。思っていたら。

ぬわんと、佐○急便があまりの大きさと重さ故に
受取りを拒否したとの連絡が!

「どうしましょう」

「はい、まったく問題ありません。
ボクが明日、北茨城市に取りに伺います。」

(またも即答)

いや実は内心。。。屈強な佐○急便ドライバーさんが
拒否った重さとデカさって、いったい。。。(滝汗)

って、思ったんですが、なにせ待つこと15年ですから。(笑)

日常生活では思考能力が発揮されないタイプですから。(笑)


で。行ってみたら。。。待っていたのは!


この美しい海と空!

で。ついに御対面となったWESTのキャビは、
ぬわんと!


ケースに入っていたのでした!



これまた世界初公開!WESTキャビの純正ケースです。

これはカタログにも載っていないし、
こんなものが存在する事すら全く知りませんでした。


(参考資料:WEST社カタログ)

でっか!



津波をかぶって金具類はサビており、
キャスター部分も朽ちかけています。

どこかで見たようなケースだなと思ったら、米軍基地の近隣にある
中古道具屋で売られているアメリカ軍が使う
ミリタリーケースです。

かっこよすぎ!

でも、デカすぎ!!!!

で、コーフンしつつ、ケースごとWESTキャビを車に押し込み。




この奇蹟を導いてくださった鈴木さんの営む
民宿「浜庄」。

http://www.hamasyo.jp/



晴天に恵まれたこの日、海の美しさも格別でした。


いきなりの訪問だったにも関わらず、
美味しい料理で歓迎してくださり御馳走になってしまい。

 

絶品のあんこう鍋、鮟肝、刺身etc,
どれもほんっっっとうに美味しかった〜


 
完食!(^0^)

 

店内にはマークファーナーと並ぶボクの神、ジミヘンドリックスの
ポスターが貼ってあったので、
「ジミヘンお好きなんですか。ギターを弾くのですか。」
と質問したら、ぬわんと!

グリコさんの昔のバンド仲間だったという!!!!


なんたる奇蹟!


「グリコと一緒にバンドやってるんだよね?
この民宿にもグリコは何度か来てくれたんだよ」

と!

聞けばWESTオーナーの桧山さんがベーシストで、
キャビを保管していた鈴木さんがギタリストで、
グリコさんとは旧知の仲だそう。

いやはや、こんな偶然が。もうビックリ。

東京に戻って、すぐグリコさんに報告したら、
「ええっ!ビックリだよ!エージが探していたWESTを
タカフミが持ってたなんて!いやぁ懐かしいなぁ!」

って。

もう、ふたりでビックリ!

こんなカンジ。(笑)


マークファーナーの提唱する“Common Ground”
「共有の大地の上で、総てはつながっているんだ」
ということを、この奇蹟のような出会いに恵まれて
またしても実感したのでした。





そして、忘れてはならない、ほんとうの奇蹟の話し。


2011年3月11日。
東北地方太平洋沖地震に伴って発生した10メートルもの高さの
巨大な津波は 容赦なくこの美しい景観の地を襲い、
鈴木さんの店の中を駆け抜けた津波はあらゆる物を破壊し、
海の彼方に持ち去っていったそうです。

そこからの復興の御苦労は想像することすら出来ませんし、
果たしてボクなどが伺っていいものなのか
自問自答があったのですが、
鈴木さんは少しだけ話してくださりました。

「途方に暮れ、絶望の淵から落ちかけた時に
昔の音楽仲間が来てくれてね、
ぐちゃぐちゃになった店を片付けてくれて、背中を押してくれたから、
よぉし、もう一度って踏み出せたんですよ。」



ボクが譲り受ける事となったWESTのキャビは、
そんな鈴木さんの元で、
神様が海に持ち去らずに陸に残してくれた
奇蹟のキャビなのです。

津波でめちゃめちゃになった店の片付けに追われ。。。
さぞかし。。。


このキャビ、ジャマだっただろうなぁ〜(≧▽≦)

海よ!何故、これは置いて行ったんだぁ〜!

みたいな。(笑)




で。冒頭の内部写真で報告した通り、キャビは水没しておらず、
恐らくは密閉度の良い頑強なミリタリーケースに
守られて水面に「浮いた」のではないかと。

しかもスピーカー側が天を向いて浮いたのではなかろうか、
その向きであれば、唯一内部に浸水する“穴”は、
スピーカーケーブルを刺すジャック穴なのですが、
これまた無造作に突っ込まれていたサンタ衣装吸音材が
ジャック穴からの浸水を塞いだのではなかろうか。
などなど、もう妄想が止まりませんっ。

 


コーフンしてちょっとオチャラケてますが、
巨大で頑強なミリタリーケースが物凄い圧力で
グニャリとひしゃげている様には、
津波の破壊力に対する恐怖がこみ上げてきます。



これは神様が、持っていかないでくれたWEST。



2011年、ボクはボクで、震災に始まった 摩訶不思議な
“EggManの奇蹟”を体験して、

http://grandfunk-maniac.org/eijifarner/egg-man/001.html

導かれるがままにアメリカに行き、 そこでまさかの
マークファーナー尊師とお会いする事になるのですが、
http://grandfunk-maniac.org/eijifarner/egg-man/003.html

 

時おなじくして北茨城市では
壮絶なる奇蹟が起きていたのでした。



それら総ての出来事と、みんながひとつに集まって、
“今”という奇蹟の景色を共有しているワケです。


このトーリ。



あ。余談ですが、この写真。

WESTを譲り受け、美味しい料理を食べ終えてから、
美しい北茨城の海が見晴らせる灯台へと向かい、
その駐車場で撮影した写真です。

 

で、撮影してたら。。。灯台の管理人さんらしき方が
遠くから不審そうに睨んでる。

どうやらアメリカ軍関連備品の不法投棄と思われ。(笑)

「あのぉ、こちらで何をしているのですか?これは何ですか?」

「記念写真を撮ってます。
これはグランドファンクレイルロードが使っていた
幻のアンプWESTのスピーカーキャビネットでして、
そ・れ・が、ぬわんとですね!!!
って、あれ?
最後まで説明させてくださいよ〜」
 

みたいな。(笑)


ま。たしかに、不法投棄っぽいわな。(笑)


「もうすぐ月が出るよ。綺麗なんだよ。」
と鈴木さんから教えて頂いて、高台から海を眺めていたら、
水平線から巨大な満月が昇ってきて、もうビックリ!



巨大な夕陽が水平線に沈むトコは見たことあったけれど、
巨大な満月が水平線から朝陽のようにグググって
輝きながら昇ってくる景色は初めて見ました。

おお!グランドファンクとムーンダンサーに導かれて
北茨城まで来たら、ちゃんとこういうシーンが用意されていて、、、

「だから持って行かなかったんですか!神様!」
って。

月に吠えるボク。




これ。ぜんぶ実話なのですよ。


もう脚色一切ナシなんで、自分自身が大きな意志のようなものに
導かれているという実感と、大自然の凄さを思い知らされっぱなし。

で。“現実”に帰宅して部屋に入れたら、

やっぱりデカい。(笑)

ケースに入れたまま部屋に置いたのではスピーカーケーブルが
つなげられないし、音も聞こえないし、
だいたいにしてボクはアンプを眺めているのが
ギターを眺めているのより好きなワケで、
当然ケースから出して、このように。



で、ここで。。。

これを読んでいる誰もが。
ミリタリーケースよりも巨大な問題に気付いたことでしょう。

カラッポのケースと、このキャビと。

置き場所は2倍必要になるんでした!(爆死)


で、日も暮れてきたし、玄関前に不審なミリタリーケースを
置きっぱなしにも出来ないし、
とりあえず家人の居ぬ間にこっそりとベランダへ。

 

置いてあった黒いゴミ箱でカモフラージュしたことで、
まるで最初からここにあったようにしか見えません。


そしたら、ぬわんとこの状態で、約1週間、
誰にも気づかれなかったという。(笑)
そんなバカな。。。

で、ははーん、どこまでシラをきるか試されてるのか。。。
と深読みして、恐る恐る、

「ベランダ見た?ホントは気づいてるでしょ?」
と訊いてみたら。。。

「え?年末のベランダ掃除してくれたの!ありがとう!」
って。

「あ。いまのは無かったことに。。。( ̄▽ ̄)」
と、ついにバレ。(笑)


こっそりミリタリーケースを置いたのと、
掃除してくれたのかと期待して損した分とで2倍叱られるハメに。

うーん。。。掃除の期待については誰か弁明をっ。(笑)





津波に遭ったけれど、神様が竜宮城へ持ち去らず
陸に残してくれた巨大な玉手箱。




オーナー桧山さんと、15年間探し続けた暴走機関士とが
ムーンダンサーとピンクフロイドに導かれて偶然出会って、

運送屋が運んでくれないから北茨城市へ取りに行ったら、
お会いできたのはグリコさんの御友人の鈴木さんで、

クリスマスプレゼントとなった玉手箱を持ち帰って
コジ開けてみたら
中からサンタクロースの脱ぎ捨てた衣装が出てきて、(笑)

津波に遭ったのに、
その衣装と巨大なミリタリーケースとに守られて、
スピーカーは今もちゃんと生きていて、

2014年にタイムスリップしてきたWESTキャビから、

奇蹟のグランドファンク・サウンドが
飛び出した。


という!


ね、全出演者の台詞が全て「ビックリ!」って、納得でしょ。


これぞ、ボクの人生を魅了する
Grand Funk のもたらす奇蹟なのです。


震災の年から3年経った今年の夏。
久しぶりにアメリカに行ったら、そこでもまた
信じられない奇蹟が起きてマークファーナー尊師に
偶然お会いできたのです。

 



その旅行記は、コチラを御覧ください。
“クロスロードの奇跡”

http://grandfunk-maniac.org/eijifarner/happy_together1.htm


その摩訶不思議な体験を称して今年開催したイベントのタイトルを


http://grandfunk-maniac.org/dfunk/grico_an_d!_funk/2014_11_03sanctuaryReport.htm


と、 名付けたのですが、

西川口や北茨城での素敵な出会いもナニモカモが!

総てがこの Railroad の上を走る
“暴走機関車の旅”で待っていてくれたのでした!


桧山さん、鈴木さん、ほんとうにありがとうございました!
やっとお会い出来ました。


WESTキャビ、大切にします!



Written by Eiji Farner

2014.12.24.

 

 

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