3夜連続となるマークファーナー・ライヴの最終日はロサンゼルス公演です。
この日は朝から快晴。
この日はコンサート会場まで車で1時間以内の距離なので、
寝坊しつつ、少しのんびりと。
マークさんチの近所の風景を堪能です。
左はマークさんチの近所にあるオールディーズスタイルのガソリンスタンド。
右は美しい浮世絵が飾られた大好きなマークさんチのリビング。
閑静な住宅街。
この街の空が大好きなので、晴れているだけでHAPPYになります。
裏庭には登りたくなる大きな木があります。
この日のライヴは、
マークパワーさんの友達、
グランドファンク大好きなケヴィンさんと3人で。
ケヴィンさんは1970年代に4回もGrand Funkのコンサートを見に行ったことがあるのです。当時のお話をいろいろ教えて頂きました。
「ほんとうにかっこよかったんだよ!自分は当時は子供だったけど、プロドラマーになった今だからこそ彼らの演奏力の素晴らしさは当時から超一流だったと断言できるよ!」 by ケヴィンさん。
右はケヴィンさんが1971年にグランドファンクを見に行った時に
隠し撮りした写真。
写真をよく見ると、
ハモンドオルガンの手前に“椅子”が有るのが衝撃です。はじめて見ました。Rhodesピアノからハモンドに使用機材が変わった直後はRhodes同様に座って弾いていたんですね。
それと、これもメルのインタビューで伝説となっているハナシですが、凄まじいサウンドを放つ WEST のアンプは時々真空管が燃え尽きてしまうので、革製の軍手を付けたスタッフがアンプの後ろに居て、真空管が飛んだら手づかみでササっと交換していたそうなのですが。
ほんとうにアンプの後ろに隠れているスタッフが居ます!
小さな写真に、謎に包まれたグランドファンクの秘密がいっぱい写っています!
そして、夕暮れの大渋滞を通り抜け、
遂にこの旅の終着駅となる SABAN THEATREへ。
リバーサイドの劇場とは好対照なド派手なネオン装飾。
さすがに大都市での公演ですので、前日とは様相が変わり、客層も若い人が半分くらい。で、ハリウッドらしい派手なドレスのネエーチャンも居るせいか、昨日はエコモードだった全出演者が気合い十分のパフォーマンスを繰り広げてくれました。
出演者全員、もういい歳の爺さんなのに。(笑) やっぱりバンドマンを突き動かすのは、いくつになってもモテたい衝動なのか!(笑)
もちろん我らがマークファーナー尊師のパフォーマンスは、
本日も全開!
「おいおい、オレのココにはペースメーカーが入っているんだぜ!
(と、胸をドンと叩く)
アンタ達がヒートアップさせるから、さっきからエライ事になってるぜ!
でも安心してくれ。最近のペースメーカーの性能は良く出来てるんだ!」
って、また走り出すという。
かっこよすぎる〜!
誰も真似できない〜!!!(≧▽≦)
この日も小さな奇蹟の演出がありました。 初日のリバーサイドと、この日の公演は背景に大きなスクリーンがある施設だったので、演奏中に各アーティストの若かりし日の映像をオーバーラップさせて上映するという演出がされていました。
マーク尊師の背景にもデビュー当時の若かりし勇姿が映し出され、「ああ、歳をとったなぁ、アーティストも自分も。。。」って思わせる演出なワケです。 で、この日驚いたのは、リバーサイドでは無作為に流しっぱなしだった映像が、この日は出来るだけ演奏している曲と映像をリンクさせて上映させようとしている映写機を操るこの日のスタッフさんのこだわり。
あ。このスタッフさん、グランドファンクが好きなんだ!って。
そのこだわりがビタリと。
ぬわんとCloser To Home を歌うマーク尊師と、
背景スクリーンの中のMSGで歌うマークファーナーの映像とが、
見事にシンクロしたのです。
これに泣かされたのはボクだけではありませんでした。
曲の途中なのに、この演出にスタンディングオベーションが起こり、
一斉にみんなが立ち上がったのです。
Closer To Home という名曲が、
時間を飛び越えてみせたシーンをボクは生涯忘れないでしょう。
だって、そこに立っているのは、容姿だけが変わったけれど、
何も変わらない、ほとばしるエネルギーを発散させる
マークファーナーなんです。
時間を経て変化する肉体を「老い」とは呼ばないんだという
強烈なメッセージを受け取ったのはボクだけではなかったハズです。
この人の実践してきた全てに魅かれてきた自分のこれまでが、、、うーん、うまい表現が無いんですけど、救われたような気持ちと申しますか。(^^;; 外から見たら、酔いしれちゃって全てが輝いて見えていた錯覚だったとして、それでも。 ボクはとても幸せな人生に導いてもらえたという感謝でいっぱいなのです。
イベントの最後は全出演者がステージに揃い、イベントタイトルにもなっているタートルズの大ヒット曲、HAPPY TOGETHERの大合唱!
派手なオネーチャン達がこれ見よがしにステージに押し寄せ大盛り上がりの中。。。よく見たら、どさくさに紛れて。。。日本人がひとりステージに歩み寄り。(笑) マークファーナー尊師の足元にちゃっかり陣取り、満面の笑顔で感謝を唱えながら涙を流し。(笑)
ああ、ボクは、この人の音楽に出会って、
この人のパフォーマンスに触れることができて、
そのおかげで、こんなにもたくさんの人達に親切にしてもらえて、
なんて幸せで豊かな体験を与えてもらえたんだ!
ってね。
気付いてくれたマーク尊師と一瞬目があったような。(←思い込みか!)
ほいで、終演後。 あ!一昨日の機材スタッフさんだ!って気づいたら、むこうも気づいてくれて。
「明日も来るのかい?」
「いえ明日、日本に帰ります。あなたのおかげで、このHAPPY TOGETHERコンサートで、ボクは大きなHAPPYを得ることができました。来て良かった。ほんとうにありがとう。」
「また会おう!」
「はい、必ず。でも最後に教えてください。なぜマークはTwin Reverbの両方のチャンネルにプラグインするのですか。」
「あっはっは!ああ、説明してなかったね。」
と、片付けようとしたTwin Reverbをヒョイって持ってきてくれて、
「見てごらん。左チャンネルはBASSがフルだろ。こうしておいて両方にプラグインすると、ぶっ太い音になるんだそうだよ。音を作っているのは右チャンネルだよ。左チャンネルは音を太くする為に使っているワケさ。君はTwin Reverbは持ってるかい?」
「いいえ。でもBand Master Reverbを持ってますよ。同じ構造なので試してみますね!」
「OK, 次に会ったときにレポートしてくれよ。」 と、ガシって握手を交わし。
その時に撮らせて頂いた写真。
おっと、ひとつ上の写真で、コレを見逃さなかったアナタ。
オタクです。
これぞ、凄まじいエネルギーを炸裂させるマーク尊師の燃料となる
ステージドリンク、ゲータレイドG2。
日本では売ってないので山ほど買ったのですが、
滞在中にガブガブと、ほとんど飲んでしまい、
空ボトルだけ持ち帰りました。
帰国後のライヴで、このボトルにお茶を入れて
ステージドリンクとしているのは言うまでもありませんっ。
おっと逸れた。
ペダルも親切にひとつずつ説明して頂いたんでした。
中央の グリーンの大きなペダルは全く見たことがないペダルでしたが、ぬわんと!マークファーナーって書いてある!
ど
こかのメーカーとエンドースして、マークファーナーペダルがアメリカでは売っているんだ!
トナレバ。翌日のフリータイム(帰国便の飛行機は夜の出発なので)は楽器屋巡りとなるワケです。(笑)
ところが、なんでも揃ってる日本の楽器屋と違って、アメリカのウルトラ巨大な楽器屋には標準的な機材しか置いてないのです。マニアックな機材はインターネットで探して買うのがアメリカ流なのです。
で。手持ちの小遣いも底をついたし、今回は諦めて帰国したワケですが。
後日!ぬわんと!
マークパワーさんがネットで探し回ってくれて、
これを送ってきてくれたのです。
Celestlal TAURUS ペダルです。
これが資料です。
MARK FARNER AMERICAN ROCK LEGEMD って書いてあります。
音が「太い」って、漢字で書いてあります。
(≧▽≦)
マークパワーさんがプレゼントしてくれたTAURUSペダルが3台分搭載されているのが、この “LibRaRi太n”ペダルです。
この高価なペダルをまたしてもプレゼントしてもらっちゃって。
しかも、ボクを喜ばせてくれた粋な計らいは、、、なんと。
ボクが帰国した翌々月、 を率いて日本に凱旋したジミー桜井さんが、このペダルをハンドキャリーで届けてくれたのでした!
マークパワーさんとジミー桜井さんの素敵なFriendsシップを丁寧に。
もう、みんなの親切心に感謝の言葉がありませんでした。
悪人は登場しないのか?この暴走機関車の旅に〜!(笑)
しかも、マークさんからは、
こんなに素敵なプレゼントも頂きました。
マークファーナーとお揃いのストラップとTシャツです。
さっそく着て。
はい、そのトーリ。
こどもです。
わかってます。いいんです。(笑)
CLOSER TO HOME
マークファーナーのライヴを3夜連続で体験し、
いよいよ帰国となる5日めの朝。
滞在中は毎日快晴だったのですが、この日はまるで
自分の心情が反映するかのような曇り空。
朝からマークパワーさんの街にある大きな公園を一緒に散歩して、
御土産を買う為にショッピングセンターに連れていってもらい、ボクのフェバリットSHOPである、BROKEN HORN にも連れていってもらい、残り少なくなったマークさんと過ごす時間を心から楽しみました。
毎日食べまくった大好きなアメリカン・ジャンクフードをこの日も食べ、
マークさんのガールフレンド、ラファエラさんも見送りに着てくれて。
空港まで送ってもらい、GATEでのサヨナラはどうしても泣いてしまうのですが、必ずまた会える事を信じていますので、ボクはこの旅で得たマークファーナーからのメッセージを山ほど抱えて飛行機に乗り込みました。
泣きそうになるんで会話できなくて、
空港へ出発する時間までふたりで黙々とギターセッション。
Arigatou,
My Real Brother, Mark Power
で、けっきょく帰路の機内食は、蕎麦でなかった。(笑)
ま。毎日食べたジャンクフードが美味しかったんで。
あ、間違えて買ったこれだけはイマイチでした。
バニラ味のコーラ。(笑)
実はもう一日分、ロサンゼルス郊外で行われるコンサートチケットを購入していたのですが、日本に帰らなければならなかったので、そのチケットはケヴィンさんに譲ったのでした。
そうまでして帰国した理由は、コレ。
羽田空港に到着した、その足で。(笑)
原宿クロコダイルへと向かい、
この日開催されたイベントに出演させて頂いたのでした。
イベントには山本恭司さん他、日本を代表する
素晴らしいミュージシャンの方々が出演されていて、なぜか。
エージファーナー君がその中に。(^^::
で。普通なら尋常じゃない緊張で押しつぶされてしまうトコなんですが。
なにせ。ほら。ね。
たっぷり浴びてきたばっかりの、ホヤホヤ状態ですから。(笑)
All Photo by SHIGEYUKI USHIZAWA
で、これも偶然の出来事だったのですが、
大緊張でステージに上がりイザ演奏を始めようとしたら。
それまでの円滑な進行で時間が余ったので、
「エージ君、なんかしゃべる?」ってマイクを振られて。
で。 語ってしまいましたっ!
ええと。。。ワタクシゴトですが。。。
昨日まで日帰りみたいな日程でアメリカ行ってきまして、
マークファーナーのライヴを見てきました!
マークファーナーは、今年66歳で、
去年、心臓にペースメーカーを埋めたんですけど、
そ・れ・が・で・す・ねっ、
ほんっっっっっっっっとうに、凄かったんですよ!
これほどまでに人間の持つエネルギーをホトバしるのか!っていうくらい。
見る側の観客もみんな70歳くらいだったんですけど、
そのエネルギーを受けて杖ついて座席から立ち上がって、
叫ぶわ、ステージに押し寄せるわ。
で。実はなんでボクが今日のこの場所に呼ばれたのか
ずっと自問自答してたんですけど、
こ・れ・か!と。
今日のこのライヴに出演されている素晴らしいミュージシャンの方々が、
きっと10年後20年後に、このクロコダイルで
ボクがアメリカで見たのと同じ光景を見せてくれるから、
今日お集まりの皆さんも、10年後20年後に、
杖ついてでも、ロックコンサートに足を運んでくれる、っていうね、
そういう未来が、日本でも絶対にくるから。
そのことをお伝えするために、ボクはアメリカまで行って
今日、このクロコダイルに呼んでもらったんだと思っています。
ボクがマークファーナーから預かってきた
皆さんへのメッセージ、グランドファンクの曲を聞いてくださいっ!
などと。(^^;;
で、必死の演奏を温かく見守ってくださった観客の皆さんや、尊敬するミュージシャンの方々に囲まれて、ああ、昨日までアメリカで感じていた人の優しさは、この日本でも同じなんだという事を、またしてもグランドファンクから教えてもらえたワケです。
フト、冷静に考えてみたら、何のキャリアもないアマチュア(しかもおたく)が日本を代表するミュージシャンの方々の中にマギレ込んでグランドファンクを演奏させてもらっちゃたワケですし、そんな未来が訪れるなんて全く考えても居ませんでした。
これまた「おたく道の奇蹟」なワケです。(笑)
サテ。
これ、全部読んでくださった方。
おたくです。(笑)
ほんまかいな、そんなことってほんとにあるのかよ、って思うのが
普通です。
が。
全部ほんとうです。
そして。。。日本に帰ってきてからも、この不思議な出来事の連鎖は続いていて、この暴走機関車にはたくさんの方々が「乗車」してきてくださっています。2014年暴走機関車の旅。
サイト編集の都合上で、公開順序が逆になってしまいましたが、先に公開した記事を読んで頂ければ、今もボク達は不思議なRAILROAD の上を突き進む暴走機関車の上に居るんだという事を実感できると思います。
このアメリカ旅行のレポートは、
2014年7月15日〜7月21日の出来事。
で、帰国した日のクロコダイルイベントのレポートはコチラ。
http://grandfunk-maniac.org/dfunk/2014_7_21t-rock.htm
この旅で預かったメッセージを込めて11月3日に開催した
当サイトの文化祭レポートはコチラ。
http://grandfunk-maniac.org/dfunk/grico_an_d!_funk/2014_11_03grico_an_d!funk.htm
その前後で出会った新しい友達から頂いた
クリスマスプレゼントに纏わる奇蹟のレポートはコチラ。
http://grandfunk-maniac.org/mark/west_XRS.htm
で、これらを全部読んでくださったうえに、
最後までこれを読んでくださった貴方は、
実はもう暴走機関車の上に“乗車”しているということを証明する
“真実の署名”が、これです。
Arigatou, Mark Farner!
and my real brother Mark Power-san!
And,
All my friends!
We Believe the“Grand Funk Railroad”
Witten by Eiji Farner |