全盛期のGFR最後のライヴ活動となった1975年日本公演の際に手に入れられたと思われる、その存在自体が最も謎に包まれたギターがコレです。私達日本人(のオヤジ世代)には馴染みのギターですが、恐らくコレをMARK師匠が所有されていた事をご存知の方はYAMAHAマニアにもGFRマニアにもほとんど居らっしゃらないという。。。。MARK師匠も御自身のギター遍歴の中で一切語らないがために、誰も知らない、知られたくない(?)、秘密(??)のギターがこのYAMAHA SXモデルなのです。 そして予め申しますと、今現在もなお、MARK師匠がSXを抱えている写真すら発見できずにいますので、ここにあるSXがMARK師匠の所有されていた(ハズの)ギターと同じである可能性すら「?」マークなのです。 ではでは。トナレバ、いつものよーに、あれよあれよと偶然に偶然(←必然というの?)が起こり続けてここに至った経緯を語る以外に、「なんでSX?」を説明するスベが御座いませんので、状況証拠と推測だらけのSX説を展開させて頂きます。 先ずはギターの検証です。 YAMAHA SX-80 びわ。ですな。どう見ても。 後期型のシングルPUモデルはPU×3ですが、初期型はご覧の通りシングルPU×2です。レスポール系デザインのイメージなのですがネックのスケールはストラトと同じロングスケールです。なので弾き心地はストラト系です。(コレ、後に展開する“妄想”の重要なポイントになります。前フリ前フリ。。。) さて。YAMAHA SX説。どこから話せば信じて頂けるんだろう。。。。情報到着の順番に行きます。 私が始めて「んっ?」って思ったのはさかのぼる事1982年。ロッキン f なる雑誌の来日インタビューで、使用ギターを語られた際に「フェンダーストラトを77年から使ってる。メッセンジャーやヴァレーノという珍しいギターも持ってる。ヤマハのSGも持ってる。」と語られたのが発端です。 当時はGFR再始動には不遇とも言えるフュージョンブーム(クロスオーバーとも言ったな)&ヘヴィメタル&AORブームでして、ま。それら全てのジャンルの全てのギタリストがヤマハのSGは全員持っていた。と言ってもいい(明らかに過言だな)くらい、今の時代でいうとストラトキャスターのような存在のギターだったような。。。で、思いました。「ありゃりゃ。昔はナニ使ってるかさっぱり分からなかったMARK FARNERも(←当時はナマイキにも呼び捨て。メッセンジャーってナニ?状態) 今の時代は他のギタリストと同じでストラト&ヤマハSGなの。」と。 この時点でヤマハを持ってるのを知りまして、日本中どこでもいつでも中古が買えるSGとなれば、買うのはいつでもいいや。もっと言うと、アルバムでもライヴでも使ってる様子ないし、買わなくてもいいや。と思っていたワケです。(今思えばツイてた。。。) がっ。
矛盾に気付くワケです。 「んっ?77年からストラト使ってる???んじゃ、名盤 BornToDie (’75録音)や Good Singin' Good Playin'(76年)のストラト系サウンドは、ストラトぢゃないんかい!?」。。。と。 SGの再評価が高まる中、いろいろな書物により得た情報で、またまた矛盾を発見。 あ。ちがった。目撃情報がひとりだけ。あったんだ。
「ふっふっふ、お前はなんにもシラネーんだな。俺は見たぜ。MARK FARNER はヤマハのギター持って、ヤマハの小冊子に載ってたんだよ。」証言者は、ナント、アメリカに移住した兄でした。 弟「ちょちょちょちょ。ちょーと待って。その小冊子は、今ドコ?」 が〜ん。
ま。よくあるハナシで、親が捨てちゃったワケです。くそーっ。 先ずは YAMAHA
SC-1200 です。私が一番最初に買ったギター。
ならば。今の時代、探せばその小冊子が出てくるだろうから、そうすりゃ全部わかるじゃん。 その間に、唯一得られた新情報といえば、遂にCD化された前述の名盤 Born To Dieデジタルリマスターに収録されていたボーナストラックで聴ける謎のギターの音。です。 キタ――――(゜∀゜)――――!!!! って。 (←えっ、この表現もう古いの?)
75年日本公演から帰国した翌月から始まったBornToDieの録音に、やっぱりヤマハは持ち込まれたにチガイナイ。 BornToDieで突然、MARK師匠のサウンドが一変します。いわゆるストラトサウンド(シングル・ハーフトーン)に。 そこで私の仮説です。(“妄想”ですよ。いつもの) ヤマハさんから頂いたシングルPU搭載の、びわみたいなギターでレコーディングに着手した。先の未発表ボーナストラックを含めリハなりプリプロなりが進んでいる段階で、何らかの理由が起こって、近所の楽器屋に「サブ」もしくは「代替え」となるシングルPUのギターを買いに走った。 『使わないのにアーム付きギターが好き』 なMARK師匠が、アームの代名詞ストラトはなぜかアーム無し。という永年の謎。 た・ぶ・ん。
間違いなく、このタイミングで何かが有ったのだと、私は想ふワケです。 トコロガ。
蹴るんです。誰かが私のケツを蹴るんです。もう、炉は真っ赤に破裂しそうなのに石炭をガシガシ蹴り込むんです。 大好きなんだ。って。SX。。。。。いやはや。
強烈なSXマニア(すわべって書けよ)さんからの情報ではMARK師匠帰国後、追って(誰を?)来日したディ〜プパープルのトミーボーリン氏もSXプロトをヤマハさんから借りてハイウェイスターを弾いたそうで、そのSXプロトは、3PUで、ストラトのブリッジで、スルーネックで。って、おい。 アレ、脱線?
つまり、ボーリン氏とMARK師匠のSXは時期的にも近いし、その翌年のマイナーチェンジでSXが3PU仕様へ変貌してゆくという手前の試行錯誤期だった(?)トナレバ、MARK師匠のSXも75年なんだけど
3PU だったんでないんかい。な。と。 それにしても、SC-1200 を自慢(?)した記事中で、「MARK師匠のストラトに施された改造と、SC-1200は似ている。」と書いたのが、トミーボーリンSXの存在によってマンザラでもなくなってきました。SXがSCに後継されて、ストラトシェイプになり、いろいろなPUの組み合わせが可能なスイッチ×3個独立仕様になったので、SXのサブ(もしくは代替え)としていたストラトシェイプのストラトにもSCのアイデア(スイッチ×3)を搭載した。。。ねっ、妄想楽しいでしょ。 アレ、また脱線?
ね。似てるでしょ。更に、このSC-1200とMARK'sストラトが酷似してるワケです。 すわべ's SX の存在を偶然に知った正にその夜、当サイトに一通のメールが届いたのです。(ホントの話) 更に更に。
今度はそのOhon Collectionを見て、驚愕のおったまげ情報メールくださったのが、パラノイドさんです。 ナ・ン・ト!
キタ――――(゜∀゜)――――!!!! 兄しか目撃談が無かったのが、遂に。 そういえば兄もナチュラルのSXを指差して、こんなカンジの色だったような。。。と言ってたな。(急にガゼン、兄の証言を信用しはじめたワケね。) ト・ナ・レ・バ。
当サイトは、GFR系レプリカとしてGRECOのレアモデルが多数掲載されておりますが、忘れてはなりませぬ、GFR全盛期、日本にはTheジャパンオリジナル、YAMAHAがありました。当時MARK師匠も使った(ハズ!)のヤマハ・オリジナルギターは、今手に取ってみてもほんとうに素晴らしい!と声を大にしちゃいます。 Great Thanks ! All
my Friends !! I call it “Funkdrunkers”
and Great Thanks ! My first guitar maker YAMAHA, You gave me a Railroad ticket !
追 伸
どなたか、YAMAHA小冊子かレコード屋に配布したポスター持ってる方、いらっしゃいませんかーっ!? MARK FARNER師匠は何色のどういう仕様のSXを使っていたのか、ご存知の方、ご一報くださいっっっ! あ。終わろうと思ったら、2コ。大事な事忘れてました。 其の一 其の二 イントロリフを弾きながらMARK師匠がしゃべっています。 「 英司、英司、探求(しろ)、迷宮(を!) 」
私には、「しろ」 も 「を!」 も聞こえます。 GFRクレEiji(クレイジー)。
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で。YAMAHAの続き。です。 Flight of the Phenix SG
で。ここに至るには、これまた怒涛の経緯がありまして。
Coo!どっちもカッチョいい〜。 Coo!神様、ありがとう。と、その、見せてクレタ赤いSGを、ムフ。「GFRに関係ないなら、関係あるように、ボクが責任持って、もにょもにょ(←小声)しますので、おまかせください!」と。で。“DASH” (奪取?)して帰宅。 で。このSGとの出会いエピソードが、いつもよーに、作り話のような実話なモンで、これはカッチョいいギターになっちゃう運命にチガイナイ。と、根拠不明な自信に満ち溢れ、早速、赤いSGに「火の鳥」を仮・貼り付けしてみたところ、ここで大問題が発生!
それだったら「焼鳥」じゃなくても「老虎」とか「大熊猫(パンダ)」のほうがキマってんぢゃなかろうか。と。
で、完成した画は、このトーリ。(←出たっ。オヤジ) MARK Mod メッセンジャー や モウナゲマセンジャー のリフィニッシュは、ペンキでチョチョイのチョイだったんですが、このFlight of the Phenix SGは、ほんとうにたいっへんでした。
お預かりした黒いSFX Phenix の金色鳥も、これと同じように凹凸に浮き上がっていたので、参考にしたワケです。 このギターは、「このトーリ、似てますでしょ。」と個人的に言いたかったが為に製作したワケですが、「あいつ、ばっかだなぁ〜」と、別の方向に飛び立ってしまったような。。。 MARK尊師がYAMAHA SGをご使用されたと思われる音源や証言は今のところ発掘に至っておりませんので、このFlight of the Phenix SGは、単にグランドファンクというバンドのレコードジャケット・デザインがイカにカッチョいいか。ということを力説したいが為。。。Kogureさん、スミマセンっ。(爆) ちなみに、このSGを作るキッカケを与えてくださった http://bowwow-army.jp/discography/bowwow/album/ GFRしか聴かないボクが、訳有ってロックから離れていた80年代中期に、唯一、こっそり車の中で愛聴していたのは 『 V 』だったのです。 Special Thanks,
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- 追加情報! - 2012年秋、探し求めていた資料が遂に発掘されました!! これは、ヤマハが楽器店などで配布していた小冊子「Tune Up」に掲載されていた写真です。 これがそのTune Up。
かつて、未確認情報ながら、「ヤマハ小冊子でマーク尊師がヤマハのギターを抱える写真を見た!」という話を耳にして以来、必死に探した経緯(だんだん逸れて、Phoenix SGに至る)は、これまでに語りつくしてきましたが、遂に発掘された写真は、ぬわんと! Phoenix にペイントする前の、赤いSGだったという!(笑) ⇒ 赤いまんまにしとけばよかったー!(爆笑) で。 これまで語ってきたもうひとつの仮説、「SX使用説」 については、目撃された尊師がSXを抱えるポスターが発掘されない限り、マークファーナー所有説の真偽は確かめようがありませんので、とりあえず今回の出来事から学習して(笑) このまま塗り替えたり手放したりせずに置いておきましょう。
なぜならば、SX所有説を覆すには、今回発掘されたTune Upの写真だけでは状況証拠が足りないのです。 で。引き続き、 「その噂のポスターなら俺が持ってるぜ。」 とか、 どしどし御応募くださいっ! 今回の貴重な資料「Tune Up」を発掘してくださった、提供してくださったugzone さん、 ほんとうにありがとうございました! |